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非常時…行政の広報に、Twitterではどんな反応があったのか/大規模断水4日目

約1カ月前、ある地方で大規模断水が起こりました。そのとき行政はインターネット広報でどんな発信をし、それにTwitterなどではどんな反応があったのか…をまとめてみます。行政の危機管理室の担当者さんなどの目に留まると嬉しいです。
この記事の意図と断水1日目のレポートはこちらをご確認ください。)

前回:断水3日目のレポートはこちら

断水4日目①近隣の民間施設による入浴無料サービスの案内

断水4日目の朝9時過ぎになって、初めて入浴・シャワーについての案内がありました。これは断水エリアの近隣の民間施設によるご厚意についての案内です。
断水エリア外にある近隣の銭湯はものすごい混雑だったこともあり、いいねも多めについています。

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この後も、近隣の市の温泉施設がご厚意で開放されます、という案内がいくつか続きます。

ただ、市が管理する施設のなかにも入浴やシャワーができる場所はいくつかあるのですが、そちらについてはこの時点ではなぜか案内されていません。(何かの調整が必要だったのでしょうか?)

また、Twitterなどでは「(天災ではないこともあり)近隣の市の厚意に頼る前に、まずは市内の銭湯について市のお金で無料で入れるようにするべきだ」という声も見られました。
今回そうされなかった理由はわかりませんが、もしそうできない合理的な理由があるならそれを一言案内しておくと、納得度が高いかもしれません。

断水4日目②飲料水ペットボトルの配布

断水4日目の昼過ぎ、飲料水ペットボトルの配布の案内がなされます。大量に届いた支援物資を配る手筈が整ったようです。

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しかし現場ではみんな水が欲しいため、大量に持っていく人もいたようであっという間になくなってしまい、Twitterでも「在庫がなくなりました」→「用意できました」→「在庫がなくなりました」が繰り返されており「行ってみたら配布が終っていた」と混乱を生んでいたようでした。

しかしこれは案内しないわけにもいかず、かといって案内したらすぐなくなっちゃいますよね…。
「一人〇本」と制限を設けたとしても、「家から出られない家族の分です」と言われたら渡すしかないですし、証拠を見せてもらうようなやり方もオペレーションが煩雑になるので難しいところです…。

断水4日目③ボランティアの案内

断水4日目の15時35分に、ボランティアセンター開設の案内がありました。
断水直後から何かしらのボランティアは必要だと思うので、マッチング開始はすぐにできないにしても、募集についてはもう少し早く案内してもよかったのではと思います。

また、下記のように電話番号の記載とすると、電話が増えてボラセンさんの業務を圧迫しないのかしらと心配になったのでした。(SNSの告知を見る人はネットが使えるので、SNS告知分については、フォームで受け付けるわけにはいかないのでしょうか?)

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断水4日目④寄付の案内

断水4日目、上記のボランティアの案内の直後に寄付についての案内もありました。「寄付をしたいがどこに送ればいいのか」というお問い合わせが多かったのだと推測します。
「窓口はここ」と担当部署について案内するのはよいと思うのですが、これも電話番号を露出させることにより電話対応の負荷があがらないか心配になりました。

各給水拠点などにある物資のニーズを可視化し、寄付する側が市役所の担当者と電話せずとも直接物資を送れるような仕組みはないものでしょうか。(教えて、詳しいひと!)

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断水4日目⑤工事着手の案内

断水4日目の19時、工事着手の案内がありました。

対象戸数が多いため、時間差が生じるという注釈はあるものの、10月9日から「水道管から水が出る」と期待してしまいがちです。もう少しバッファを取らなくていいのかとハラハラしていました。

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断水4日目⑥給水開始時の注意点

断水4日目の19時、給水開始時の案内がなされます。

この案内は今はリンク切れになっており確認ができません。(削除するのは混乱や不信を招くので、更新という形にするのがオススメです‥)

こういった案内の後にこの注意点に沿わず機器が故障した場合は「周知により予見できるため適用外」補償の対象外となっておりました。厳しい…。

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断水5日目に続く

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