離れることの効能

離れること、去ることには当然の事ながらメランコリックな感情が絡むものだけれど、そこにポジティブな光を見出すことが、前進する推進力になっていく。

と、いうことを忘れていたわたしに、友達の一言が光をくれた。ブエノスアイレスに住む彼女は、わたしが不在になったことがきっかけで、友達付き合いに関する思い込みを見直すことが出来たそうだ。

そうだった。そういう事が起きてくるんだよね。

この感覚を初めて教えてくれたのは、いまは師匠セラピストである短大の同級生。20代の頃、付き合っていたボーイフレンドに別れを切り出せずにいたわたしに、「スミコと別れることで、彼には新しい未来が開けるんだよ。」と言ってくれた。そしていま、セラピストになったわたしは、確信を持って自分自身がそのメッセージを、他者に発信している。

ところが久しぶりに実家暮らしに戻り、ブエノスアイレスホームシックになって、ちょっと軸を失っているタイミングだった。

ブエノスの友達の「すみちゃんがいなくなったおかげだよ。」という言葉は、天からの『はいはい。その道であっていますよー。前に進んでくださーい。』というメッセージでもあるんだな。

はーい！もう大丈夫。