【ぼちぼち往復書簡】人生初コスチュームはバレエの発表会 From すみこ
ようこちゃん。タンゴスタジオのハロウィンパーティがないと、なんだかつまらないねー。準備するところから楽しかったよね。
わたしは今日はバレエの発表会を見に行ってきましたの。
昔からこの街では毎年文化の日はバレエの発表会が催されていてね、わたしも幼稚園の頃からバレエを習っていたので、その日は特別な日だったの。何十年も経った今も同じように発表会が催されていると知って、「見に行こうかな」と呟いたら、目の前で、「チケットあるわよ」とお招きいただいた。
わたしの人生初のコスチュームはバレエの衣装だったというわけよ。
華やかな可愛らしい衣装に身を包んで舞台の上に立つのは、なんとも得意げでウキウキしたのだよねーということを、本日思い出しましたわ。
高校卒業までなんとなく続けたバレエだったけれど、後半は実力の無さを実感していたし、思春期の体型の変化もあって、レッスン通いが劣等感との共存の中にあったのよね。それでも『何事も途中で投げ出してはいけない』という呪縛にとらわれていて、正直きつかった。だからわたしにとってのバレエの思い出はシクシク痛い質のものになっていたの。
それがね、今日見た発表会はなんだか大人な目で見ることが出来てね、よかったの。特に4歳、5歳くらいの歩くのもたどたどしいような子達の演目は、思わず「かわいい」と呟いてしまうほどで、胸がキューンとして母性がすっかりやられたですよ。
そんなチビッコ達の踊りに癒されて、純粋に演目を楽しめて、今日を境に、闇に閉じ込めていた黒歴史を解き放って成仏させられた気がするわ。
よき1日でした。
もう11月。今年もあと2か月ですってよ。信じられる?ようこちゃん。そろそろシュトーレンの季節が始まるね!
すみこ
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