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【ぼちぼち往復書簡】ふたたびの富良野へ From すみこ

ようこちゃん、伊勢神宮参り素敵ねー。ご祈祷も体験とは羨ましい。
わたしもいつかまた訪れたい。

わたしの夏の旅は、ふたたびの富良野で、今回はヨコハマからのお友達をおもてなしする旅でした。ようこちゃんと、数年前に一緒に行ったよねー。

今回の旅では、脚本家の倉本聰さんのスピリットに触れる機会が多くありました。なんかね、それが印象的。

富良野に移住された倉本氏は、この地を舞台にしたテレビドラマも多く手掛けていらっしゃるので、富良野はね、ドラマの聖地巡りも遊び方の一つなのよ。

ようこちゃんよりもひと世代上のわたし世代は、『北の国から』と一緒に成長したようなものなのよ。だから、結構思入れがある。

今回は、2005年のドラマ『優しい時間』の舞台の喫茶店『森の時計』と、2008年『風のガーデン』の舞台のガーデンに立ち寄りまして、ドラマごっこも楽しんだよ。

森の時間のカウンター席では、くるくるとセルフコーヒー豆挽きを。

でね、新富良野プリンスホテルには『ドラマ館』という、ドラマにちなんだあれこれのショップがあるんです。お土産品に混じって、ドラマに出ていたニット帽とか、アノラックとかも売ってるの。
わたしが特に見入ってしまったのは、そこにあった展示物。北の国からの五郎さんの遺書とか、倉本聰さんからニノくんへの手紙とか。

それから泊まったラビスタホテルには、倉本氏が書いた北の国からの企画書が展示されていましてね、

それらの手書きの紙面には、人や、自然に対する愛が溢れていてね、特に北海道の大自然に対する敬意みたいなものが現れていて、素敵だったの。

風のガーデンは和む素敵な庭です。ピアノの習い始めにノクターンを選んだのは、風のガーデンのドラマの影響。好きだったんだ、あのドラマ。(注:写真)腹筋しているわけではありません。

この時期の多くの観光客の訪問目的である、富良野・美瑛の景観というのは、人の営みによる美しさのある自然なのね。美瑛の丘陵地の色彩は農作業によるものだし、富良野のガーデンは人の手入れなくしては創造、維持し得ない美しさ。

普段、まじの雑草生い茂る山に住むわたしは、旅行中、実は「わぁー、どれだけの手間がかかってるんだろ?」「上手く自然っぽく作ってるなぁ」と変な感心の仕方をしておりまして、そこにはちょっと斜に構えた感情が無くもなかったと思うのね。

でもね、倉本氏の心に触れて、なんというか、そこにハーモニーが生まれたのよ。
テレビドラマや造成されたガーデンは、都会人や、海外のお客様に北海道を知ってもらう為の架け橋として、とても良く機能しているのだよなぁ。
それは、北海道の生の自然へのエントランスだし、それを作り出す人間の手こそ、調和の技だよね。と、思えたのでした。

なんかね、それがよかった。
久しぶりにドラマも復習したくなっちゃいました。

ようこちゃん、東京は毎日暑いね。熱中症に気をつけて。
いつでも避暑にいらっしゃーい。では、またね。

すみこ



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