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菫の心をハッキング

 今日は菫の心(自分自身)をハッキングしてみた。先ずは、目の前にあるファイヤーウォールを突破しなければならない。ツールを使って、鍵が掛かっていないドアを捜すため、何百何千とあるドアを片っ端からノックしていく。

恋愛ドア、家族ドア、子供、大人、学校、会社、男、女、どれも鍵か掛かっていて開かない。男のドアと女のドアは壊れかけていて、無理をすれば開けられそうだけど、ここで壊してしまうと、こんどは鍵を掛けられなくなってしまう。誰でも入れ込める状態になって逆に問題になる。
人格ドアのノブを回すとドアは開いた。

よし、そこから菫の心に中にダイブことにする。

「・・・あれ?」

菫の心にダイブして直ぐに気付いた。記憶を共有しているはずなのに、私の知らない記憶が沢山あることこと。

どいうこと?

そして、どの記憶も辛く嫌なものばかりのような気がする。
これは?小さい頃の菫の記憶だ。木に縛りけられている?私は覚えていない。でも親戚の人から聞いた覚えがある。

どうやったら、その記憶を開いて見ることができるのだろうか?

とりあえず、普通にアクセスしてみよう・・・、

メモリ保護違反!

くっそ!フリーズしてしまった。

菫の深層心理に特権モードの昇格依頼を出したが、却下されて心から追い出されてしまった。
もう一度、人格のドアからコネクションを試みたが、既にドアには鍵が掛けられて、中に入るのは不可能となってしまった。


「ねぇ、すみれ

辛い出来事はみんな すみれ 肩代わりして、記憶を隔離していたの?」

弱い男の私が生きて行けるように・・・。



この物語はほぼフィクションです。

私の心に別人格などいません。 


(ねぇ、この文章はどっちが書いたの?)




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