どうして在宅医療をはじめたか。
20年前,大学病院での思い
在宅医療を始めようと思ったのは、今から20年位前、大学病院で血液内科の病棟勤務をして良いところだと思う。当時は今ほど分子標的薬もなく、殺細胞性の抗がん剤がメインだった。血液内科では特にだが、治療効果と治療効果を上げるためには、できるだけ大量の抗癌剤を投与する必要があり、患者さんにとっては苦しい治療になる。そして残念ながら再発,再再発となってくると、その効果は落ちてくる。
抗癌剤治療を継続すべきか
そういう段階になってくると、自分のやってい