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アルコールは飲むべきか

ノンアルコール飲料の増加

 近所のスーパーに行って思ったが、ここ数年ノンアルコール飲料の種類が増え、扱う店も増えたなと思う。料理とノンアルコール飲料のペアリングにこだわりを持つレストランもあり、すっかり定着した気がする。

サザエさんに見る昔のアルコール事情

 サザエさんでは、マスオさんがいつも飲み屋で酔っ払って家に帰る様子が出てくる。これをみても、昔は日本では毎日のように酔っ払って、自宅に帰るのは普通だったように思う。実際、毎晩晩酌をしている方も結構いる。
 最近はあまり聞かなくなったが、僕の小さい頃は、酒は百薬の長と言われたものだった。

日本とは異なるアメリカでのアルコールのイメージ

 だが毎晩飲むと言うのは必ずしもどこの国でも当てはまることではない。アメリカに留学していた時、夜眠れないから毎晩のようにアルコールを飲んでいると同僚に言ったら、ギョッとした顔をされたことがある。
 アルコールはあくまで、たまに飲むものであって、毎晩それなしでは眠れないと言うのは、薬物中毒のようなものだと考えているようだった。

アルコールに関してのレビュー論文の結論 

 2018年に権威ある医学雑誌の英国のランセット誌に、アルコールに関するレビューが乗った。このレビューは多くのアルコールに関しての世界中の医学研究をまとめたもので、飲酒は発がん性などのデメリットがメリットを上回り、適量と言うのはなく、全く飲まない方がいいという結論だった。
 ただこの結論には注意が必要で、例えば国が豊かになるに従ってアルコールの消費量は増えるが、政策担当者は税制などで飲酒量が増えないように努めるべきということで、実際に個人レベルで飲酒してはいけないということではない。
 とはいえアルコールは積極的に勧められるものではないというのがメッセージだ。これはアルコールは適量なら体にもいいというこれまでの通説には反しており、現在もまだ結論は出ていないのだと思う。

自分はどうしているか

 じゃあ結局自分はどうしているのかと言うことだが、現在ほとんどアルコールは飲まない。
 アルコールでお互いに打ち解けて、飲み会で盛り上がるのは好きで、昔は飲み会にもよく行った。なのだが、いかんせん酒に弱く、すぐ赤くなってしまう。そうすると周りの人が心配して、大丈夫なのと余計な心配をされてしまう。それがわずらわしく、アルコールは飲まないようになってしまった。
 歳とって要領を覚えて、アルコールの助けを借りなくても初対面の人と話せるようになったのも大きい。アルコールが嫌いになったというよりは、アルコールが必要なくなったという感じである。
 あと特においしい料理を食べるときに、飲酒してしまうと微妙な味がわからなくなり、なんでもおいしく感じてしまう。それはいかにももったいないというのもある。
 自分の場合は健康への配慮以外の理由で飲酒しないようになっているようだ。
 
 




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