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混沌

好きだったものを好きじゃなくなる瞬間が嫌い

熱しやすく冷めにくいものの
たまに冷めてしまう時がある
好きな芸能人なんて一時は
片っ端から雑誌を読み漁って
その人のインタビュー記事を読んで
少しでも考えに共感したくて
あなたと相性がいい錯覚をして
お揃いを買って誕生日会を開いた

でも何をするにも勝手だった
どんなに好きでも距離は縮まらないし
どんなに相手を思った行動をしても
相手は知る由もない
だからいつでも勝手だった

いつからか好きという気持ちの裏にある
虚しさに蓋をして彼を見ていたかもしれない
どれだけ夢を見ても私と彼の距離が縮まることはない
そして時間が経つにつれて好きじゃないという
気持ちにも蓋をした

あれだけ好きだったのに
あれだけお金をかけたのに
なのに好きじゃなくなったんだ
何があっても推しなんて

見たくなかった現実に彼がヴェールを
かけてくれていたのに
自ら私は剥がしたみたい

一気に虚しさが襲ってくる
もう好きになることは無いのだろうか
このまま離れていいのだろうか
あの時彼を好きだった自分が
興味が無くなった自分を引き止める

分かっているのにやめられないんだ

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