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ぎんなみ商店街の事件簿

ぎんなみ商店街に巻き起こる事件を
三姉妹と四兄弟がそれぞれ解決していく物語
ただ同じ事件のはずなのにたどり着く結末が
違うという新感覚ミステリー
SISTER版が三姉妹が解決していくストーリーで
BROTHER版が四兄弟が解決していくストーリー
となっている

物語は3章仕立てでSISTER版の1章を読んだ後に
BROTHER版の1章を読むという感じで
どちらを先に読んでも楽しめると思うが
交互に読んでいくのがおすすめ

ここからは個人的な感想なのだが
女性目線と男性目線では疑問に思う点や
謎解きの結論付けが全然違う
同じ事件なのにたどり着く結末が違うというところがこの作品の面白さなのだが
女性の特色と男性の特色の違いが色濃く出ていると感じた

SISTER版ではあの時こんな発言をしていたから
そんな発言をする人はこんな行動をする訳ない
というように相手の心情や動機、感情を重視して物語が進んでいくように感じた
一方BROTHER版は時系列に並び替えて推理してみたりと論理的、物理的に可能なのか?ということを重視して推理されていた

私は専ら女性脳なのでSISTER版の推理だと
とてもすんなり体に入ってくる
それどころか読んでいて自分が疑問に思ったことをその先のページで解決していってくれるので
なんとも読みやすかった
まるで浮気の証拠を集めている時の女の子に近い

反面、BROTHER版は読みにくかった
まず時系列で並べるのが苦手
これは私の頭の悪さも圧倒的に関係しているとは思うが、時系列で並べる作業がなんともエネルギーを使う
男性陣はこうやって謎を解いているのか?
と感心した

2日で2冊を読み終えた
久しぶりのゆったりとした読書タイム
自分の言葉を発するばかりで
言葉を入れていなかったせいか
どれだけ満たされようとしても心が乾いていた
新しい職場で働くまであと数日
言葉の貯蓄をしておかないとまた枯渇する
自分が空っぽにならないように

あぁ、お腹がすいた
まずは腹ごしらえだな

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