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かくかくしかじか~奈良生活最終日~

2017年3月2日

3月2日いよいよ最終日!
この日の夜の夜行バスで東京に戻ります。

そんな最終日は、お世話になったお宿の掃除洗濯をし、
そして、春日大社の朝のお勤め→(ついでに鹿寄せ)→興福寺→東大寺大仏殿→東大寺ミュージアム→二月堂修二会…と、お礼参りを中心に行動しました。

この一か月間、いろんな場所に行くことが出来ましたが、それでも、春日大社、東大寺、興福寺の奈良・三大観光名所には、特に多く足を運びました。
東大寺なんて、トコトコと歩いているだけで、国宝である運慶・快慶の作った金剛力士像が普通に見れちゃうんですよ。
これって、「本当にすごいっ、ありえない!」って、本当に暇さえあれば東大寺の境内にいました(笑)いまだに、このすごさが信じられないw

興福寺は特に南円堂が好きで、通りかかると必ず手を合わせていたし、夕方には、時間を合わせて、わざわざ鐘の音を聞きに行ったり。
春日大社は、自然も豊かで、いるだけで気持ちが整うような場所でした。

とにかく、この三つの場所が大好きで、
そして、その大好きな場所に徒歩で行ける贅沢な空間に身を置けたこと…本当に光栄でした。

(大仏様という大きな存在に見守られて、このひと月、何事もなくすごせました。)

3か所にお礼参りをしつつ、最終日は行きそびれていたお店などに行ってみたり、ゲストハウスに戻って、スタッフさんとお別れの挨拶をしたり、
なんだかんだ言って、大忙しな日となりました。
そして、気が付けば日没。
わたしの奈良生活のクライマックス・修二会開始の時間が迫ってきました。

前日はラッキーにも舞台上の松明の間近で見学が出来たものの、この日は残念ながら、落選…東大寺のおじさんに「閉め切ったよ!」と跳ね返されましたΣ(゚д゚lll)ガーン。欲張るなってことです。
でも、おかげで、待ち時間に舞台周りをウロウロ出来て、本堂の中で行われていることが、少しだけど見学できました!
これが本当に興味深く、面白かった!!!

お堂の中は真っ暗で、ほとんど見えないのですが、わずかなろうそくの明かりの中で、練行衆さんの影と、ずらりと並べられるお餅が見えたり…。
とにかく練行衆の方がバタバタと走り回っている音が聞こえます。

修二会は、むかしむかし、とあるお坊さんが東大寺の山奥で見た、天界の菩薩様たちが行っていた行事を真似て行われたのが始まりなそうなのですが、天界の一昼夜は人間界の400年に値するってことで、走って行事をすることで時間を縮めている…そうなのです。

なんかこれがもう、ファンタジーの世界。(わたし的に)
なんか行事の一つ、一つが仏教を通り越している気がします(笑)
ほかにも「青衣の女人」とか気になるエピソードも満載なのです。
面白すぎる、修二会…。

そして、今回は下から見たお松明。
松明が走り抜けるたびに、観客から歓声が上がります。
決して、お祭りじゃないんですけどね、やっぱりダイナミックで興奮しますね。

そして、お松明も見終わり、わたしの奈良での35日間が終わりました。

これを書いている今、思い返しても、
この一か月が私にとって今までで一番幸福な一か月でした。
一月もただ自分の好きなことをする為にした行動。
それを支えてくれた周りの方と、
それが出来た自分に感謝です。


でも、今でも
「いつか奈良に住んで、奈良で行われている宗教行事を追っかける」
がわたしの夢であり、野望なのです(笑)
仏教はわたしのライフワークなのです。

あと、鹿も♡


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