#15: 「状態」ってなんだ!【2/2】
お待たせいたしました!
この記事は
「状態」ってなんだ!【1/2】の
続編になります!
では、早速観察をはじめましょう🧐!
前回は、基本的な状態動詞の性質について触れました:
(前回と同じ例文になります☟)
ex) Mary has blue eyes.
(メアリーは青い目をしている)
*Mary is having blue eyes today.
(メアリーは今日だけ青い目をしている)
ex) We live in Tokyo.
(私たちは東京に住んでいる)
We are living in Tokyo.
(私たちは(一時的に)東京に住んでいる)
では、どうして同じ状態動詞でも
進行形にできる動詞と
進行形にできない動詞が
存在するのでしょうか。
私が思うに、その答えは
「状態の度合い」にあります。
『どういうこと??🤔』
上記の例で考えてみます!
例えば、
「メアリーが青い目をしている」
という状態は基本的に不変です。
そしてその状態の継続時間は
彼女の人生の長さと同じになるわけです!
これぞ状態!といった感じですね😊
その一方で、
「東京に住んでいる」という状態には
変化の余地が残されています。
引越せば、その状態は失われますもんね!
現代では、一生同じ場所に
住み続ける人間の方が
少ないかもしれませんね。
つまり、下の例は、
「状態らしさ」の点では
上の例には劣りますよね😎
まとめると...
「状態動詞」によって表される「状態」には
「(状態らしさの)度合い」があり
その「度合い」が高ければ高いほど、
進行形での使用は容認されにくくなり、
その度合いが低ければ低いほど、
動詞の動作性が強くなり、
進行形での使用は容認されやすくなる。
といった感じでしょうか🤔
『難しい言葉使ってカッコつけるなよ!すみのふ😒!』
ちなみに
*Quirk et al.(1985) では
いわゆる"状態動詞"は以下の3つに
下位分類されています:
(*有名な文法書です!)
1: QUALITY
☞ 主語の持つ生得的・恒久的な性質を表す。
= 進行形にはならない。
ex) *Whales are being marine mammals today.
(クジラは今日(だけ)海洋哺乳動物である)
2: STATE
☞ 変化の可能性のある状態的な出来事を表す。
= 通常、進行形にはならないが、
「〜になりつつある」という
漸次移行的な意味であれば進行形も可能。
ex) Tina is resembling her sister more and more.
(ティナはますます姉に似てきた)
※ She is being kind. (彼女は親切なふりをしている) のように
「〜のふりをしている/故意に〜している」の意味でも進行形は可能。
3: STANCE
☞ 主語の位置関係(所在や設置場所、姿勢など)を表す。
= 動作性が強く、進行形になることに制約はない。
ex) James is living in Copenhagen.
(ジェームズは、今はコペンハーゲン在住だ)
要するに、
1: QUALITYが最も「状態の度合い」が高く
2: STATE、3: STANCEと移行するに連れて、
その度合いは低くなるということですね!
ただ、ここで注意すべきは
正確に言えば、これらは、
「状態動詞」の分類ではなく
「状態動詞が表す事態」の分類
(= "動詞単体"ではなく、"動詞 + α" の分類)
だということです!
それは以下の部分からも明らかです!
同じbe動詞を使っていても
進行形が容認される場合と
そうでない場合があるんです!
= 動詞単体の問題ではない!
ということですね🧐
ex) *Whales are being marine mammals today.
(クジラは今日(だけ)海洋哺乳動物である)
(☞ 1: QUALITYより再掲)
※ She is being kind. (彼女は親切なふりをしている) のように
「〜のふりをしている/故意に〜している」の意味でも進行形は可能。
(☞2: STATEより再掲)
いかがでしたか?
楽しんでいただけましたか😊
やっぱり言葉は奥が深いですよね🧐!
では!今日はここまで!
すみのふでした🤗
すみのふ
Ω
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