怖かった自己表現②
HSS型HSPの心理カウンセラー・まつりです。
薬剤師を25年、心理カウンセラーを10年やっています。
HSS型HSPの私が自己表現の壁を乗り越え、
自己実現に取り組むプロセスを記録しています。
前回、長年の赤面がカウンセリングによって改善したことを書いて気づいたこと。
自己表現が怖い理由の中に「視線恐怖」と「ネガティブ被害妄想」があったんじゃないかと。
HSS型HSPの方に質問したいんですが、
何となく相手のことが分かる瞬間
直感が当たる瞬間ってないですか?
私の場合、具体的には
・レストランで見かけた見ず知らずの男性を「この人多分お医者さんだ」と思い、それを友人に話した数日後に夜間の急患医療センターの当直の仕事でその男性と一緒になった。
(話しかけてない)
・独身の友人の将来が映画のワンシーンのように見えた気がしたので具体的に伝えたら数年後、その通りになった。
(結婚相手のルックスや性格特徴、山の中のポツンと一軒家に住みアトリエを持っているなど)
・他人の耳の裏の匂いを嗅いだらその人の恋愛事情が分かる。
(ラブラブなのか、恋愛に興味がないのか、浮気っぽいのか、一途なのか、気が多いのかなど)
この耳裏占い(と、友人が勝手につけた)は不倫や水面下で進んでいた恋を暴いてしまってヤバッ!となったことがあります 笑
断っておきますが霊能者ではありませんし、オーラが見えるなどの力も全然ありません。
ただ直感が人よりも少しだけ働くのかな?
と言う程度です。
振り返ってみたら小さい頃から直感力(時として思い込み)を使って生きてきたように思います。
HSS型HSPの特性を勉強していくうちに、直感力は深く情報を処理する能力に影響を受けているのかもしれないと思うようになりました。
(あくまでも仮説)
この直感力や観察力はカウンセリングの仕事に非常に役立ちます。
クライアントさんが無意識に求めていた答えを「ポン」と言えるのは直感力なのかもしれないし
ほぼ無表情で沈黙しているクライアントさんを見て
「悲しんでいるように見える」
「今、少しムッとした」
などの感情がスーッと入ってくるのは観察力や高い共感力なのかも。
カウンセリングの時はクライアントさんに直接確認できるので、自分の直感はあくまでも参考程度。
鵜呑みにしないように気をつけているけど、赤の他人には直接確認することができず、また確認する勇気もなく。
ふと視線を感じた時「私のことを変な女と思っているはず」と妄想し、近づかないようにして自分を傷つきから守っていたように思います。
これが壮大な自分ツッコミに繋がっていたのかもしれません。
小さい頃から直感が少しだけ当たる分、
自分が勝手に感じた他人の考えを事実だと思い込むようになったんだと思う。
認知行動療法に「読心術」と言うものがあります。
「相手はこんなことを考えているんじゃないか」
「自分のことをこんな風に思っているんじゃないか」
と、相手の考えていることを(そんなふうに考えるべき証拠があるわけでもないのに)ごく些細な手掛かりから勝手に推測してしまうことを言います。
これは(事実とは違う)歪んだ考え方、癖なので生きづらさに繋がったり、人間関係で苦労をする原因になります。
この「ごくささいな手掛かりを拾う」のはHSPの情報処理能力とも言えます。
実はこれはHSPのクライアントさんのカウンセリングをしている時に気づいたのです。
直感が当たるがゆえに読心術と言う考え方のクセを訂正しなかった。
相手のことが全く分からないほうが、(悪く言えば鈍感なほうが)思い込みが少なく楽なのかもしれません。
でも良くも悪くも直感力があるのが私。
こんな私を受け入れます(言霊効果)
【相手が考えていることは相手にしかわからない】
これが事実。
それに気づいて読心術をやめてから被害妄想は減り、自分責めが減り、結果として赤面が減り、視線が怖くなくなりました。
そして、少しずつ自分を表現できるようになって行ったのです。
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