見出し画像

人生なんてピボット前提でいいのさ

「あれ、前言ってたことと違くない?」

文字通り、以前言っていたことと違うことを言う人に対してかけられる言葉だ。
かけられるタイプとかけられないタイプの人がいるが、僕はよくかけられるタイプだ。

もう少し大きな話をすると、物事を「初志貫徹」前提で考える人と「ピボット」前提で考える人がいる。
両方とも立派な考え方の一つで、そこに優劣はない。

「ピボット」とは、ビジネスでよく使われる言葉で「軌道修正」を意味する。
新規事業を立ち上げてみたものの売れ行きが芳しくないときに「軌道修正します」と言ってビジネスモデルやビジネスそのものを変えることを「ピボット」と言う。

ここで本題に入っていくが、人生なんてピボット前提でいいと考えている。
自分を棚に上げるつもりは全くないが、自分のことを例にあげていく。

ちょうど3年前に東京から静岡・下田に移住し、そこで友達と会社を立ち上げたので「しばらく下田にはいると思います」と周囲に言っていたが、結果下田生活は2年で終了した。
また、1年前から住んでいる宮城・石巻にかなり気に入っていて、「基本的には石巻にいると思います」と言っているが、正直に言うと最初から海外生活を見据えている。
「(日本国内においては)基本的に石巻にいると思います」という意味なので、嘘は言っていない。

さらに言うと、去年ファッションモデルとしてデビューする活動をしていたが、出場していたコンテストに違和感を覚えて途中でやめた。
ライブ配信のトークで勝負するようなコンテストだったので、ファッションからずれた勝負だと思ったのと、「自分でメディアを作って自分で自分をキャスティングした方が早い」という起業家スピリッツを発揮してしまった結果だ。

これら全て「ピボット」である。
約束を破ったとかそういう話ではなく、その時の状況に合わせて軌道修正しただけだ。

そりゃそうだ。
身体も人間関係も住む環境も価値観も常に変わっているのだから、当初描いていた軌道からずれて当然だ。
20歳の頃の僕と31歳の今の僕の考え方が違うように。

ここから先は

362字
このマガジンでは、コミュニケーションや人間関係に関する「ポジティブな問い」を提示しています。

up to you

¥300 / 月

文章作家・角田尭史の制作場所となるマガジン。このマガジンを作品の原稿とし、これをまとめたものを後日作品として発表するスタイルです。コミュニ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?