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自分自身の暮らし方の制約を把握する大切さ

31歳の僕は、これまで9回の引っ越しを経験している。
もっと言えば、高校卒業からなので12年間で9回引っ越している。

その住まい方や地域はさまざまで、31歳にして以下のように多様な暮らし方を経験している人もそうはいないだろう。
と僕は勝手に思っている。

①大学進学で愛媛から札幌へ(学生寮みたいなところ)
②在学中(マンション)
③就職で東京へ(社員寮)
④転職に伴い都内引っ越し(シェアハウス)
⑤気分で都内引っ越し(シェアハウス)
⑥シェアハウスの契約延長が間に合わず急遽引っ越し、だけど運よくとあるサービスのキャンペーンに当選して都内のマンションを安く借りれた(マンション)
⑦静岡へ初の地方移住→途中からhttps://livinganywherecommons.com/で多拠点生活(ゲストハウス)
⑧住民票だけ愛媛に戻して多拠点生活継続(実家)
⑨多拠点生活から一周回って定住で石巻(長屋一人暮らし)

これまでの9回の引っ越し遍歴

「多拠点生活から一周回って定住」という世界でも経験者が少ないであろうことを既に経験しているなど、いろんな暮らし方やその変化に対して理解があるつもりだ。
暮らし方は与えられた選択肢から選ぶものではなく、自分でデザインできるものだと常々感じている。

ちなみに、今の僕は「多拠点生活を経て好きになった石巻で、他者の目を気にしなくて済む環境(一人暮らし)で住みたい期間だけ住む(短期での契約が可能な物件に住んでいる)」ことをデザインして生活しているため満足度が高い。
かつ、暮らしへの要望も常に変わっていくので、これからまた変化があるだろうと予感している。


一般的な賃貸物件は「2年契約」がメジャーで、そういう物件に住んでいる人も少なくないが、過去の僕はそういう物件に住んだことが計9軒のうち一度しかない。
これは最近気づいたことである。

学生寮や社員寮は例外として、その他は自分で選べる中で選んだものである。
それでいて2年契約の縛りを一度しか経験しておらず、賃貸暮らしに対する固定概念みたいなものがないのかもしれない。
高校野球を経験せずに大学野球をやっている、みたいな感覚に近いかも。
高校野球の謎の風習は、大学以降では通用しないことがほとんどだ。

特に社会人になってからの家選びは「フレキシブルさ」を重視していたように思う。
すなわち、入りたい時に入れて出たい時に出れる、という感じ。
事実、最初のシェアハウスは7ヶ月で、次のシェアハウスは8ヶ月くらいで出たし、次のマンションなんて1ヶ月しか住まなかった。
社会も自分のやることも役割も日々変わっていくので、それに合わせて暮らしもフレキシブルに変えた方がいいと考えたからだ。


例えば「あの街で働いてみたい」と違う環境で活動をしてみたいと思ったとき、足枷になるものが少ない方がいい。
会社は退職交渉をすれば1ヶ月半くらいで退職が完了するし、辞めたからといって違約金を払う必要はない。
でも賃貸は、契約途中で解約してしまうと違約金が発生してしまうことが多い。
その違約金と残りの家賃を比較して、後者が安いからしばらく住んでいよう、と意思決定をする人もいると思う。

でも、そうしているうちにチャンスは逃げていってしまう。
求人が出ている仕事は、自分以外にも狙っている可能性があるし、待っている間に誰かに取られてしまう可能性も十分にある。
そうすると「あの街で働いてみたい」という願いが叶わなくなってしまう。

「じゃあリモートワークにすればいいじゃん」とかそういう話ではなく、ここで言いたいのは「暮らし方に縛られていると逃してしまうチャンスもある」ということだ。


今は普通だと思っている暮らしも実は自分自身を制限している、といったことも意外とある。
2年契約はあくまで一例だが、「2年住むことを確約する必要があるのか?」は一回疑ってみてもいいと思う。

暮らし方は思ったよりも自由にデザインできる。
それが可能な情報や仕組みも、2022年には多く揃っている。
それを僕はこれから伝えていきたいと思っている。

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