【文学とアートの出逢い】古井由吉『眉雨』
『さわさわと、枝という枝が、芽吹いていく。』
コロナ禍の2020年2月にこの世を去った偉大な作家、古井由吉。
その散文のような語り口は時間も空間も飛び越えるアートのようで、
鳥瞰図のように描いてみせたと思ったら、
次の瞬間すっと肌にすり寄ってきたりして、ここでない場所に引き込んでいく
その折々、詩のような美しい言の葉を散らします。
今回の装幀画展のお題であった装丁デザイン。
『眉雨』の題字は、墨美神のロゴからずっとお世話になっている
書家の南海氏によるものです。
漢字、かな、ローマ字、すべて揮毫してくださったので、
装丁デザインの中に春の雨粒のように散りばめてみました。
装幀画展はパレットギャラリー麻布十番にて3/3まで開催です。
既に私の手より離れてしまいましたが、
ご購入者様のご厚意により会期中は展示しておりますので、
ご高覧いただければ幸いです
【文学とアートの出逢い】
~髙橋千裕氏・御子柴大三氏・山本冬彦氏の選抜作家による装幀画展XI~
会場:PALETTE GALLERY パレットギャラリー
東京都港区麻布十番 2‐9‐4
会期: 2/24 (土)~3/3 日(日)
11:00~19:00(最終日は17:00まで)
会場内に置いてある樋口鳳香のポートフォリオの最後に
4月開催の個展DMが多めに挿し込んであります。
DMは、どうぞ御自由にお持ちになってください。
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