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vol.20 本の紹介📚①

2023年は読書をたくさんしたい。

わたしは大学生の頃2年半、書店でアルバイトをしていました。
そしてその後、書店に就職をしました。
(今は転職をして違うお仕事ですが...)

書店員になるまで、"読書"というものに
興味があまり湧かず、
読んでは途中で挫折の繰り返しで
小説は最後まで読むことすらできず、
雑誌を楽しむ程度でした。
でもなぜか本屋さんに行くことは小さい頃から好きだったんですよね...。

たまたま大学近くの駅ビルの書店がオープニングスタッフを募集していて、本が好きというよりは書店で働くことへの憧れがあり応募をした結果、働けることになりました。

でもいざ書店員になってみると、お客様からのお問合せに答えたり、POPを書いたりするうちに
どんどん読書欲が湧いてきました...

そしていつしか、「自分が心からオススメしたいと思う本のPOPを書きたい!」と思うようになりました。

それが、わたしが読書に目覚めたきっかけです。

それからいろんな種類の本を読むようになりました。
小説、自己啓発、エッセイ、コミック、絵本、雑誌...

1つ1つ最後まで読み終えたときのスッキリした読後感がたまらず、今でも読書を続けています。

書店で働いていると、いろんなお客様のオススメ本を知れたり、本当に楽しかった。

就職後は児童書、文芸書、実用書の棚を担当していたので、イベントフェアやお気に入りの本をセレクトして自分で企画したフェアを展開してみたりもしました。
辞めてしまったけど、書店のお仕事本当に好きでした。
機会があれば、いつかまた働きたいな〜なんてたまに思ったりもします。

...と前置きが長くなってしまいましたが、
そんなわたしがオススメしたい本をたまにnoteでも紹介していきたいなと思います☺︎

今回紹介するのは...

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
(標野凪)

私は小説の中で人と人との小さな繋がりを感じられるお話が大好きです。
例えば短編集があって
それぞれ別のお話かと思いきや、実は前のお話からの小さな繋がりがあったりするような。
なんか読みながら嬉しくなっちゃうんですよね。

今回読んだ"喫茶ドードー"もそのような人と人との繋がりを感じられるお話でした。

コロナ禍の現在が描かれているので、
とてもリアルで共感できるところもたくさんありました。

このタイトルになっている"喫茶ドードー"は、
おひとりさま専用カフェで、
悩めるお客様たちが次々来店してくるのですが
途中で自分がそのお客さんの悩みをまるで抱えているかのような気持ちになるぐらい、物語の世界に入り込めました。
みんなこのカフェに立ち寄ると、温かい気持ちになって帰っていくことができるんですよね。

店主のそろりさんも面白いですし、
こんなお店があったら心の拠り所になるだろうなと羨ましくもなります。

わたしは毎日寝る前に1章ずつ読みました。

心が癒されて、明日も頑張ろう!と
勇気づけてもらいました。

2023年はじめに素敵な1冊に出会えたな☺︎

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