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フィリピン株式投資の基本-基礎知識

須見一です。

株式投資は、投資家にとって魅力的な選択肢の1つで、企業が成長することによって利益を得ることができます。しかし、株式投資にはリスクもあります。投資家が株式投資に取り組む前に、株式投資の基礎知識を理解することが重要です。

この記事では、株式の種類、株価と株価指数、株式評価の方法について説明します。

株式の種類

株式には、大きく一般的な株式と優先株式の2種類があります。一般的な株式は、企業の所有者としての議決権を持ち、企業の成長によって利益を得ることができます。優先株式は、固定の配当を受け取ることができる代わりに、議決権を持たない株式です。投資家は、自分がどの種類の株式を購入するかを決定する前に、企業の財務状況を調べることが重要です。

一般的な株式は、議決権を持っているため、企業の経営方針や重要な意思決定に参加することができます。また、企業の成長に伴って株式価格が上昇する可能性があります。

一方、優先株式は、固定の配当を受け取ることができるため、安定した収入を得ることができます。しかし、議決権を持っていないため、企業の経営方針に参加することはできません。

株価と株価指数

フィリピン株式市場では、株価指数が2つあります。1つは、PSEi(フィリピン株式取引所指数)で、フィリピン市場に上場している銘柄のうち、30銘柄を対象に算出されています。もう1つは、All Shares Index(全株式指数)で、フィリピン市場に上場している全ての銘柄を対象に算出されています。

株価指数は、市場全体の動向を把握するために重要な指標の1つです。
また、日本の株式市場でいうところの日経平均株価に相当するものとして、フィリピンではPSEiがよく注目されます。

Philippine Stock Exchange index

株式評価の方法

フィリピン株式市場において株式評価を行う方法は、多様です。代表的な方法は、株価収益率(P/E Ratio)です。

株価収益率(P/E Ratio)

企業の株価を利益で割った指標で、、株式投資において今の株価が割安か割高かの目安にするために指標です。

株価と1株の利益を計算するとき、計算式「PER=株価÷1株益」を使うと、その利益が株価にどれくらいついているのかがわかります。

日本での基準は15倍で、15倍よりも大きいと割高、15倍よりも小さいと割安になり、15倍以下だと割安なので利益が狙えるというのが一般的な見方です。

フィリピン株式市場の歴史

PSEi(フィリピン株式取引所指数)は1987年に導入された。
導入当初から36年間の間にPSEiはなんと1400%に成長をしています。

これを1年間に平均すると、年利約39%という計算になります。
※1987年に日本で日経225(約18000円)を購入した場合に、現在まで保持していた場合は年利約1.78%になります

日経225とPSEiの比較(1987~2023)

投資のメリットとデメリット

フィリピン株式投資には、大きなメリットがあります。まず、フィリピンは成長途上国であり、今後の経済成長が期待されています。また、フィリピンはASEAN諸国の1つであり、ASEAN経済圏の中心地となっており、周辺国の経済成長にも大きく影響を与えています。そして、フィリピンの株式市場は、比較的安定していると言われています。

しかし、リスクもあります。例えば、フィリピンは自然災害が多い国であり、台風や地震などの災害が発生すると、株価に影響を与えることがあります。また、政治的なリスクもあり、政治情勢が不安定になると、株価にも影響が出ることがあります。

まとめ

フィリピン株式投資には、リスクもありますが、正しい知識と情報を持って取り組むことで、投資家にとって魅力的な市場となっています。

株式の種類や株価指数、株式評価の方法について理解することで、より効果的な投資が可能になります。投資に際しては、リスクをよく理解し、自分に合った投資方法を選択することが重要です。

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