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【日記】ガールスカウト|こどもの頃の日記から 23

197X年1月A日

ことし初めてのミーティング。

Mrs Julian (キャプテン)のけがはだいぶよくなったようだった。

Terry がまた休んだ。きのうむりして来たのがいけなかったんだろう。
Shahin がさびしそうにしていた。

ミーティングはひさしぶりで楽しかった。

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ミーティングとは、放課後の「ガールスカウト」活動のこと。
日本の「ガールスカウト」は米国の Girl Scout からの呼称だが、
私がこどもの頃に入っていたのは、英国系の学校に展開していた
英国の「ガールガイド」 Girl Guide 組織の在外部隊だった。

季節に合わせてキャンプ、ハイク、水泳、図画工作、演劇、
美術館や博物館、そしてもちろん年末のチャリティなど
バラエティーに富んだプログラムがあったので、
今思えば、日本で言う「部活」に何種類も同時に入っていたようなものだ。

International School の Girl Guide は任意加入だったが、
国籍や民族を問わず多くの女子生徒がメンバーになっていた。
午後に活動のある日は青い制服を着て登校し、制服のまま授業を受けて
学校が終わると「ミーティング」会場へ向かった。

低学年の少女たちは Brownie という組織で茶色い制服だった。

キャプテン(隊長)は英国籍で本国で Girl Guide の指導経験がある
30代の女性だった。息子をこの学校に通わせていた。
この日記の少し前に凍った道で転倒して手首を痛め、それが
キャプテンの「けが」だったという記憶が甦った。

Letts 社特製の青い Girl Guide Diary が手元に残っていて、
誓いの言葉 The Promise が掲載されたページがある。

I Promise that I will do my best:
To do my duty to God,
To serve the Queen and help other people, and
To keep the Guide Law.

入隊式では、少女たちが新しい制服と帽子で直立し、
掲げられた旗の前で、Guide の敬礼をしながらこの言葉を唱える。

生徒たちの大半が非英国人だったが、
全員がこの通り「女王陛下にお仕えします」と誓った。

当時の英国女王エリザベス 2世は今日もなお在位されているので
私は報道で陛下を拝見すると、今なお「私のお仕えする Queen 」と
心のどこかで感じている。

ちょっと、少女版 James Bond のような気持ち。

*見出し画像はネットからのもので、私は写っていません。
 年代を1970s として検索したので
 制服は私が着ていた当時のものと同じデザインです。