【日記】Ophelia｜こどもの頃の日記から 30

197X年1月P日　土曜日

Miss Weller のうちでピアノのはっぴょう会があった。

よそのおばあさまが、しきり私のことをほめてくれた。

夜、TVで Hamlet を見た。すてきなえいがだった。

本でもよみたいと思った。

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ピアノの先生の Miss Weller が新しい家に引っ越され、
10人前後の生徒たちの発表会を兼ねてお招きくださった。

この時、私が弾いたのはドビュッシーの「こどもの情景」から
Doctor Gradus ad Parnassum だった。

夜、テレビで観た映画「ハムレット」は、1948年制作のモノクロ映画。
ローレンス・オリヴィエ主演で、イギリス映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞している。

精神を病んだオフィーリア〔オフェリア〕が草花の浮く小川を流れていくシーンに子ども心に息をのんだのを覚えているが、
そのシーンがある名画を元にしていることは、もう少し成長してから、
ロンドンの美術館で実物を見て気づいた。

https://www.millais.org/ophelia/

小学生の私にこの映画を観ることを両親が許してくれたのは、
父も母もシェイクスピア劇が好きだったからだろう。

父は、少年時代、庭先で飼っていたヒヨコに「オフェリア」と名付けたほどだった。