【日記】ウィーンの謝肉祭ファッシング|こどもの頃の日記から 34
197X年2月C日 火曜日
Terry がかみ〔髪〕の手入れをきちんとしてきた。
理科の時間、先生が、Terry と Shahin がおしゃべりをばかりしているのに気がつき、Terry を Bapu のせきのうしろにすわらせた。
私と近づいたのでかれは少し赤くなっていた。
学校が終わった後、Brownies の Fasching Party があった。
私のパトロール〔班のこと。Girl Guide の最小単位 patrol 〕は
〔キャプテンの〕Mrs Julian をたすけて party を楽しくさせる役目になっているので、ジュースを作ったりおかしをくばったりたいへんだったが、
とても楽しかった。
ゲームもしたし、歌も歌った。
みんなかそう〔仮装〕をしてきてヘンリエッタなど、
とくにおもしろかった。
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日記には、鉛筆で小さな絵が描いてあり、
魔女の仮装をしている子に「ヘンリエッタ」、
赤鼻と大きな靴のピエロの仮装をしている子に「セーラ」と
キャプションを付けている。
Fasching は、ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏で
お祝いされるカーニバル。
リオのカーニバルと同じ「謝肉祭」で、
キリスト教徒として一年で最も節制が課される四旬節が始まる前の
お楽しみ。
楽しい仮装行列と音楽と歌とごちそうとお菓子がいっぱい。
以前の日記で、私はキャプテンが口頭で言ったこの「ファッシング」を
英語の fashion と勘違いして「ファッション」と書いてしまっていた。