見出し画像

カレー部長誕生

の、飲める…。
発酵料理教室の先生が作ったカレーを食べながら、
「まいうー!!」とカレーをかきこみ
「カレーは飲み物」と宣言するグルメタレントさんの顔が浮かんでいた。

何だ…これは…今まで食べていたカレーは
カレーじゃなかった。新しい食べ物に出会った感覚だった。
カレーと言えば母がルーをパキパキ割って作るカレーしか食べたことがなかった。

先生が作ったのはスパイスカレー。ルーを使わず、スパイスと野菜、肉だけで作る。余計な脂がないから、サラサラと食べられてしまった。
う、うまい。

ここから、私はカレーを作ることにハマった。先生からスパイスを買って、
野菜を変え、隠し味を変え…
開催していた自分のイベントで、カレーを出すことが増えた。いつからか
”すみちゃんはカレー好きな子”という印象がつき始めた。

すると
「ここ行っておいで」放たれた。
カレーを店で食べるなんて。
正直価値を感じなかった。
だって作れるじゃん。

試しに行くだけ。と行って、扉を開けた瞬間猛烈に反省した。

ごめんなさい。
今まで気が付かずに。おいしいに決まってる。
店中に香るスパイス、にんにくのにおい。
「いらっしゃい」と爽やかに迎えてくれる店長さん。

匂いでおあずけ状態になりながら、待った。
ようやく運ばれてきたカレー。
ゆらゆら上る湯気。
とろりとかかったルー。
一口含めば、体中にスパイスが染みた気がした。

う、うまい!!
店を回ることにはまった。食べて、インスタに挙げてを繰り返すようになり
ますます私は
”カレー好きな子”になった。

そしてついに一言がやってくる。
「そんなに好きならカレー部作っちゃえよ」
なに!?それはおもしろい!!!

もちろん第一回目は、店で食べることにはまったきっかけをくれた店で!

4人ではじまったカレー部は今では60人になりました。
大好きを共有できることが楽しすぎて。

ちょっとした何気ないきっかけ。
カレー部の始まりでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?