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[玉造温泉街 再生秘話⑩] お湯への敬意

いつもご覧いただきありがとうございます!

ようやく10話となりました!

皆様から「面白い!」「書籍化決定ですね!」とお褒めいただき嬉しいです!(冗談でも嬉しいです!)

そして昨日もまたフォロー(寄付)をいただきました!ありがとうございます!(涙)

執筆熱がどんどん上がっております!ありがとうございます!

第10話は、美肌・姫神の湯そのものの価値を見直しするお話です。

それでは、スタート!


ポロリと言われた金言

2008年 9月

玉造キラキラみすとの販売数は相変わらず月300~500本と苦戦中です。
※計画の1/10程度。

4月に始まった叶い石も月に20~30体のお授け数です。

出資者の覚悟と想いを背負ったまちデコは新規事業2つがうまくいきません。

みんなで100万円ずつ出し合った資本金600万円も残り100万円を切ってしまいました。

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▲非常にまずい状態を図にしてみました。

 

どうしたらミストが売れるんだろう…


暗い顔をしていた角を心配して、出資者の一人、新宮正朗さんが飲みに誘ってくださいました。

4図3

玉造温泉街のお寿司屋さんのカウンターにて。


新宮社長「最近はどうだ?事業は」

角「いやー…それが、なかなかうまくいかなくて…」

新宮「…そうか、どんな風に?」 


~ミストや叶い石などお話すること約30分~


そのあと、新宮正明さんからポツリと言われた一言が心に刺さります。


「うーん…お湯への敬意がたりないのかもしれないな」

 

ぼんやりとしていた頭が急に冴えました。 

 

え? お湯への敬意? 

敬う気持ち? お湯に??

え? どうゆうこと??

 

 

徐々に深い意味が心に染み込みます。

この言葉はとても刺さりました。

お湯という物への敬意・・・

今まで考えたこともありませんでした。


理解できていなかった未熟な自分

家に帰ってからも『お湯への敬意』が頭から離れません。

そういえば玉造温泉のテーマは美肌・姫神の湯でした。

言葉では判っていたのだと思います。

でも心から納得はしていなかったのです。


お湯への敬意。


言われてみれば、玉造キラキラみすと を計画してから今日まで

『1本売ればいくら儲かる』

とか

『メディアに取り上げてもらおう!』

など売ることばかりを考えていました。

結局のところ、中身の玉造温泉水については興味を示さずに置き去りにしていたのです。

  

これは本当にショックをうけました。

  

周藤さんは初めからずーーーっと美肌温泉という旗を立ててくださっていたのに…


角さんは相変わらず無いものねだりマン挑戦したいマンだったのです。

この夜を境に、玉造温泉に対する考え方が大きく変わりました。

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▲温泉の美肌効果に目を向け始める。


温泉の価値を再検証する

まつえ南商工会に宮本さんというおじさんがおりました。

とっても明るくて気さくで優しい方です。

趣味は「補助金を取ってくること」です。

なんと、補助金を取ることが大好きで超・得意としております。
※ご自分で言っておられたので多分怒られないと思います。


宮本さんからは以前から
「角さーん。なんかやりたい事があったら相談してよー」と言ってくださっておりました。

その宮本さんがたまたま観光協会の事務所に現れました。

角「あ!宮本さん!ちょっと相談したいことがありまして」

宮本さん「おお!角さーん!なになに?どうしたの?(笑顔)」

角「玉造温泉の美肌効果を実証して価値を高めたいと思いまして、なんか良い方法がないでしょうか」

宮本さん「へぇ~ それはおもしろそうだねぇ!専門家を呼んで検証してもらったりパンフレット作ったりしたら、こりゃおもしろそうだねぇ」

おもしろそうとすぐに答えてくださる宮本さん←大好きです!


帰られて1時間後にすぐ電話が入ります。

宮本さん「角さーん。ちょうどよかった!いい補助金があるから取ってきてあげるけん」

なんと!さすが補助金ハンターです。←頼りになります!

これで温泉の美肌効果を証明できるかも!と期待が膨らみました。


温泉ビューティ研究家

温泉水を調べたい!温泉そのものの美肌効果を調べたい。

気持ちを抑えきれず、ネットで「温泉 美肌 専門家」などと検索していたら、温泉ビューティ研究家石井宏子さんのサイトが見つかりました。

温泉ビューティ研究家???

早速メールで相談をしてみました。

すると、大変丁寧なお返事をいただき、なんと!わざわざお越しいただけることになりました。

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温泉ビューティ研究家 石井宏子先生(公式サイトは後程紹介します。)

玉造温泉にお越しいただいた石井宏子さんは笑顔で色々な事を教えてくださいました。

温泉の美肌作用のこと
※効果と言わずに作用の方がいいと教えてくださいました。

旅の過ごし方のこと

温泉の入浴のこと

そして、玉造温泉の街を歩いて玉作湯神社のすばらしさをよそ者目線で教えてくださりました。

また、
「美肌温泉でまちづくりをするなら、源泉に触れられる場所と、お持ち帰りができるボトルみたいなグッズがあるといいですね~」とさらりと教えてくださいました。←このときは右から左へスルーしてしまいました。すみません。

そして実際に入浴していただきました。

玉造温泉の成分は、硫酸塩泉でメタケイ酸も豊富な素晴らしい化粧水の湯ですね。と評価いただきました。

さらには、「この素晴らしい温泉をお伝えするには、スタッフが肝心ですね。(ニコッ)」とおっしゃっていただき、オリジナルの講座と資格を作ってくださいました。

〔補足〕温泉ビューティアドバイザー講座とは
石井宏子先生のオリジナル講座。石井先生が提唱する「温泉は地球がくれたビューティツール」が主な内容。温泉の泉質と美肌作用の関係や玉造温泉街の過ごし方、温泉入浴方法などを講座形式で受講する⇒受講者には温泉ビューティアドバイザーという資格を認定いただけます。(出典:角記憶)

補足:これすべて宮本さんが補助金で手伝ってくれました!←マジ神です。

 

お湯への敬意という一言から始まった気づき。


玉造温泉の源泉そのものの価値を見直し、磨くという大切なことに気づきました。

この出来事から、旅館スタッフの意識も「うちの温泉って本当に美肌温泉なんだね!」と変化が現れました。


旅館の公式サイトにも「美肌・姫神の湯」という言葉が使われるようになりました。

お客さまにも「当館の大浴場は美肌温泉で~」という説明をしてくれるようになりました。

その結果、少しづつですが玉造キラキラみすとの販売本数が増えていきます。このあと2年後には月300本⇒月1000本へと増えていくことになるのです。

第11話へつづく


最後までご覧いただきありがとうございます!

角さんの玉造温泉での13年間でターニングポイントは?と聞かれたら…いくつもありますが、一番は今回のお話かもしれません。

お湯に対する考え方、とらえ方、接し方が大きく変わりました。

人ではないものにも敬意を表する。

なんとも日本人らしい大切な考え方だと今ではよくわかります。

さて、次回11話は、ついに…まちデコが倒産の危機をむかえます。

預貯金残高は30万円… そのとき神がかり的な奇跡がおきてすごいスピードで黒字転換します。

ご期待くださいませ。

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1話100円です。
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参考サイト

温泉ビューティ研究家 石井宏子さん公式サイト

温泉ビューティーアドバイザーの様子


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