かわいいものを売るなら女子に任せた方がよい、と決めたお話
いつもご覧いただきありがとうございます!
連載が終わっちゃって角ロスです…というコメントをいただきました!
ありがとうございます!
なんと嬉しいお言葉でしょう。
角ロス! いい言葉! 嬉しい!
(よく考えたらまだ死んでないよ)
という事で、今回は角社長のお話です。
男性経営者の皆様!⇒責めてはないよ!怒らないでね♪
働く女性の皆様は『そりゃそうでしょー』という優しい気持ちでご覧いただけたら嬉しいです♪
全てを任せる社長
角さんの経営する会社は島根県という田舎にあります。
玉造温泉という とーーっても素敵な場所です。
スタッフは社員、パート含め43人。
そのうち、女性が39人。
女性が9割という会社です。
※狙ったわけじゃなく、男性は見向きもしてくれない…というのが正しいようです。
どや!うらやましいだろー というお話ではありません。
今回のお話は
『なぜ角さんは女性スタッフに全てを任せきる事ができるのか?』
というお話です。
これ、他の社長からめちゃくちゃ聞かれます。
『なんでそんなに信頼できるの?』と不思議がられます。
そこにはこんな(悲しい)エピソードがありました。
新商品開発の5案
2011年 7月
姫ラボのお店がOPENして1年後のことです。
そのころは、商品のラインナップがまだ5種類くらいでした。
5種類?
少なっ!!
温泉街のお土産品店としてみると、かなり少ないです。
しかも単価が1,500円~2,500円くらいの温泉コスメです。
お客様は
「あ!こんなのあるんだー」
「なんかよさそう!」
「でも、友達に上げるにはちょっと高いかな…」
と、購入されずに帰られます。
確かに…
友達へのお土産に1人当たり1,500円は高いです。
そこで、女性スタッフより提案が来ます。
「500円くらいのワンコインで買える商品を作りましょう!」
そんなアイデアは即決です。
作りましょう! となりました。
さて、2か月後。
スタッフからお呼び出しがありました。
例の友達用のワンコインお土産の案です。
内容は、ミニコスメセットです。
せっけんとオールインワンゲルのミニ(1週間用)を2種類入れる、というものです。
まあ、ここまでは普通です。
みんなたどり着きます。
問題はパッケージのデザインと売り方ですね。
「ここからが社長の仕事や!」と経営者モードの角さんとなります。
スタッフM「パッケージのデザインですが、A案からE案の5種類がきました」
角「ほぉ~」
(ここは俺のセンスを見せつけるところだぜ、で頭がいっぱい)
5つのデザインを見比べました。
そして、直感的にC案だと思いました。
〔理由〕
☑ 白字にロゴマークというシンプルさがオシャレ(な気がする)
☑ 今までの商品のデザインと似ていて並べた時に統一感がある
角「そうだねぇ… みんなはどれがいいの?(一応聞いてみようかな)」
スタッフM「私はA案がいいと思います」
角(え?A案?)
店長F「私もA案です。なんかかわいいなぁって思います」
角(…カワイイ? かわいいで物が売れるのかい?)
角「ほう…なるほど」
角「まあ、でもこれは一番売れるのはだね、ズバリC案だと思うよ」
スタッフM、店長「角さんはC案ですか…」
店長「でもA案の この開けたところの絵もカワイイんですよ」
スタッフM「この色づかいとかもカワイイですし」
2人とも譲りません。
カワイイを連呼してきます。
う~ん… 仕方ないなぁ…
こうなったら、失敗経験をさせるしかないか…
デザイン費含めて、初回経費は25万円。
これも社員教育と考えたら安いものだ!
角さんは大胆にも彼女たちが希望するA案で販売させて、売れ残ったときに
「ね?やっぱC案でしょ?」
と、ドヤる作戦にしました。
という事で、A案のパッケージで発売が始まりました。
名前は姫バッグ
▲開けると、浮き輪の女性。なぜ?
▲開くとこんな感じです。いまだに何がカワイイのかがわからない…
初回は控えめに3,000部ほどパッケージを印刷しました。
この3000部も、まあ8カ月くらいかかるな、と思っていました←「ね?C案でしょ?」と言うまであと8カ月。
そして1か月後。
店長から連絡が入ります。
店長「あ、角さん!ちょっとご相談が…」
なんだろう?
思いあたるような問題が無かったので、本当に何だろう?と思っていました。
店長「先月に発売を始めた姫バッグですが」
角「ああ!あれね」
店長「1カ月で1500個売れまして、このままだとパッケージの在庫が無くなるので追加発注してもいいですか?」
角「!?!?!?」
角「お、おお!よかったねぇ!いやー!イイ感じだよね!」←ちょっと混乱
まさかのヒット商品となっておりました。
わずか1カ月なのに…
理由はパッケージです。
来られるお客様はほとんどが女性。
「あ、なにこれ?カワイイ!♪」
「ほんとだ!これ何?カワイイー♪」
「600円だって!安いねー」
「お土産はこれにしよ♪」
と、次々とカゴに入れていかれたそうです。
しかも1人が何個も…
おわかりいただけたでしょうか。
この経験から
角さんは
俺のセンスよりスタッフの方が絶対的に優秀である
ということがわかりました。
それから9年
姫ラボのことについては…
特にカワイイに関することについては一切口出しせず
店長以下、女性スタッフを信じ切って丸投げすることに決めております。
だって
そのほうが売上が上がるんだもん(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございます!
世の中には(カワイイがわかる)スーパーな男性経営者もおられます。
でも、角レベルの男性経営者は、カワイイが判んないので、
自分で頑張ってもいいんですが
『カワイイがわかる女性スタッフがいてありがたいなぁ』
のほうが断然楽ですよ、
が言いたかったお話でした。
次回は
通販に力を入れるなら担当は女性の方がいい!という理由
についてUP予定です
お楽しみにー
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