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#08 『自転しながら公転する』

プロローグとエピローグの存在が、こんなにも物語をうまく引き締めるのか。著者のセンスを味わった。
登場人物たちの価値観が翻弄される公転の力。その力にのまれてたまるか、と強く生きる姿に勇気が湧いてくる。目の前の出来事を「運命」という言葉で片付けてはいけない。人生は自ら切り拓くものだから。(140)

山本文緒(2022)
『自転しながら公転する』新潮文庫

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