シオリーヌキャリアイベント_note

【イベントレポ】シオリーヌとキャリアについて考えてみました

こんにちは!スマルナ事務局のアイです🐶
先日、性教育YouTuberのシオリーヌさんとキャリアイベントを開催しましたので、そのイベントレポをお届けします👏

今回は普段からスマルナを使ってくれたりシオリーヌさんのYouTubeを見てくれている方々が来てくださいました😊
参加者の皆さんは、福島県や栃木県など遠方からも来てくださっていて、とても驚き&嬉しかったです。ご参加ありがとうございます!


それでは早速スタート!
まずはシオリーヌから、自身が性教育を始めるまでにどんな道のりがあったのかをお話してもらいました。

性教育を始めようと思ったきっかけは、産婦人科で出会った女性たち

そもそも私が性教育に関わる仕事を始めた理由は、性の話ってなんできちんと習えないのかな、話しづらいのかな、というところがスタートでした。
私は新卒の22歳のときに、総合病院の産婦人科で助産師として働き始めました。その産婦人科には婦人科もありましたが、「妊娠して、これから産む」という方に会うことが多かったんです。
そうして妊婦さんと接していると、「妊娠して初めて自分の性や身体に興味を持ち始める方が多い」ということに気づきました。今の日本の医療のシステムでは、助産師と女性が会えるのは、女性が「妊娠した」となってから来る病院しかありません。
でも、妊娠する前にこそ助産師に会っておくべきじゃないかと思うんですよね。思春期の時期とか、これから妊娠出産という選択を持つかもしれない方たちにきちんと知識を伝えて、「自分が今どういう選択肢を持っていて、その中でどういう選択をするのか、どういう判断基準で自分の意志を決めていけばいいのか」というのを10代のうちから伝えていかないと、何か起きてから学ぶのでは遅いんじゃないかと強く感じました。


若い世代に知識を伝えるためにしたこと

最初に就職した総合病院の産婦人科で助産師として3年くらい勤務して、その間にお産を約120件くらいとりました。その後、若者の性教育をしようと思って、25歳くらいのときに誰も見てないツイッターで細々と生の知識を呟き始めたんです。
でも、性教育の知識って、意外と助産師はそんなに学ばないんですよ。助産師になるために学ぶことって、妊娠と出産のことがほとんどなんです。だから様々な避妊法があっても、それについて詳しく知らなくて、助産師って性のことのプロのはずなのに何も知らないことに焦って、改めて勉強したり、思春期保健相談士の資格をとったりしました。
でも産婦人科には思春期の子は来ないので、思春期の子たちに伝えたい知識の勉強をしても、その知識を伝える場がなかったんですよね。


次は、思春期の子たちへ性教育をするため、児童思春期病棟へ

だから、普段から思春期の子どもと交流が持てるような場で働いたほうがいいと思い、精神科の児童思春期病棟に転職することにしました。そこは女子病棟だったので、10代の女性が多く入院している病棟でした。
転職の面接に行ったとき、なんで助産師が来たんだって看護部長さんもポカーンとしていました。私は「助産師として採用してほしいんです」と言っていたのでなおさら。
精神科疾患を持つ女の子たちにも、性的なトラブルが起きることってあるんですよね。その子たちに性の知識を伝えていくのって意義があると思うんです。そして、看護師としてですが、児童思春期病棟に勤務することになりました。


思春期の子どもたちに接しているうちに気づいたこと

精神科の自動思春期病棟で勤務をはじめて、思春期の女の子たちと毎日お話をしているうちに、その子たちが正しい性の知識を知りたいと思っていることや、学校できちんと性についてのことを教えてもらえないことを不満に感じていることがわかりました。今の私のYouTubeでも、「なぜこれを学校でも教えてくれないんだろう?」っていうコメントがたくさん来ます。
子どもたちはやっぱり正しい知識を知りたいと思っています。自分自身が傷つかない、大切な人を傷つけないために正しい知識が必要だと思っているのに、それを教えてくれる大人がいなくて、困っているんですよね。
そして私がその病院で活動しているうちに、子どもたちが生理についてや性についての悩みをこっそり相談しにきてくれてるようになったんです。
やっぱりこういう相談ができることって、思春期の子どもたちに身近に必要なんだなあと実感しました。もちろん病棟でこういう活動をすることには意義があるんですけど、伝えられる人数に限りがあるので、もっと多くの人に伝えたいと考えるようになりました。知識を求めている人がインターネットで検索したときに、正しい知識が出てくることって大事だなと。
子どもたちが触れるような場所やインターネット上に正しい性の知識を残すことが大事だと思って、YouTubeでの発信を始めることにしました。それで今に至ります。


助産師からYouTuberって、初めて聞いたときは驚きましたが、そういう経緯があったんですね。産婦人科や児童思春期病棟での様々な経験や試行錯誤があっての今のシオリーヌさんなのですね。


その後は参加者の皆さんも交えて座談会のような形式でお話をしました。

そもそもなんで性のことって話づらいのか?というところからスタート。「学校で男女別々に生理のことを教えられるからでは?」という意見が多くありました。やはり男女別で性教育をしている学校が多いようです。
「生理の話を男女別々ですると、小学校の時点で男子にとって”男性には関係ない”という意識を与えてしまいますよね。また男女をわけることで、傷つく子への配慮ができていないと思います。お互いの身体のことを知っておくことは、とても大切なことだと思います。」とシオリーヌさん。

そして話題は生理のことへ。
今回は男性も参加してくださっていたのですが、彼はお付き合いしている女性に生理のことを聞くと、「なんでそんなことを聞くの?」と言われてしまったそう。
やっぱり生理ってまだまだ女性のものって感じが強いと思います。
家族やパートナーが風邪ひいたときは、「大丈夫?」「なにか欲しい?」「なにか食べれそう?」と聞いて、心配して、できることならサポートしようとするのって自然ですよね。相手がいまどういう状況なのかも聞かないとわからないし、生理も同じです。パートナーや家族、友人の体調が悪いなら心配になるし、サポートできることがあるならサポートしたいという話になりました。


他にも参加者さんの過去の経験や考えていることなどを聞き、じっくり話し合えた有意義な時間となりました😊
最後はシオリーヌさんとの記念撮影も行い、和やかな雰囲気でイベントは終了👏

性の知識を学んだり性のことを話し合ったりというのは、まずは相手を大切に思い、歩み寄ろうとすることが大切なのかなあと感じました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました✨

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