嫌いなコンテンツ(仮)

コンテンツ自体が嫌いというより、伸び方・世間へのウケ方が嫌いなコンテンツがある
特にTwitterでバズってるやつ
こういうの
いや、このツイート自体はそんなに嫌いじゃない
何が嫌なんだろう
頑張って言語化してみる

プロの作家さんが思いつくままに書いたもののようだが、さすがプロというべきか最後まで退屈することなく読める
即興で、話を破綻させずにこのレベルのものを作れるのは素直にすごいなと思う

しかしあくまで"即興で"という枕詞がつく

例えばプロの料理人が冷蔵庫にあったもので適当に料理をつくったとする
適当といえどプロなので基本はしっかり押さえているし、しっかり美味いものができるだろう
私はそれを食べて「さすがプロ、この短時間でこんなに美味いものをつくるなんてすごいなぁ」と思う
しかし、周囲の様子は少し違う
「あなたは天才だ!こんな料理食べたことない!これはミシュランで三ツ星取れる!」と騒ぎ立てていたらどうだろう
違和感を覚えないだろうか
しかも、自分と料理人を除く、その場にいたほとんどの人間がその調子だったらどうだろか
「たしかに美味いけど、褒め方外してるな」とか「なんか気持ち悪い集団だな」とは思わないだろうか
バズってるツイートにその類の違和感を覚えることが度々ある

あともうひとつ、「意味がわからなければ面白い」みたいな、「情報量多いwww」とか「シュールwww」みたいなウケ方も気に入らない
ドキュメンタルがその代表だと思っている
もちろん、美しいもの・面白いものといった"良いもの"が言語化を超えたところにあるというのは否定しない
「簡単に言語化できてしまうようなものはつまらない」というのも同意する
しかし、では言語化できないものは面白いかというと、そう単純な話ではないだろう
言語化可能と不可能の境界、明瞭と曖昧の間に美しさとかおもしろさといったものがあるのではないか
ちぐはぐでバラバラなものを、それでもうまく1つにまとめ上げるから感動が生まれるのではないか
不協和音をデタラメに配置するだけでは不快にしかならない
不協和音なのに効果的に使うことで、全体としては調和がとれているから気持ちがいいのではないか(音楽に疎いのでこの喩えがハマっているかはわからない)
意味のわからないタイミングで爆発したり、脈絡なく奇声を発したりする動画が小学生のときに流行ったが、ああいったもののような、幼稚で低俗な未開人向けのコンテンツ
---5/7(日)---

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