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芸能界の報酬構造のモデル化と生き残り戦略の推察と大規模アイドルグループ:その2

作った芸能界モデルを基に生き残り戦略を推察してみる

①「ロンドンハーツ」の「出て来いオレの名前~アノ人の何番目芸人~」という企画では、ゲストで出演した人気女優が、知っている芸人の名前を思い出せる限り挙げていく。挙げることができる人数はだいたい60人~100人くらい。キャスティング権を持つプロデューサーなんかでもせいぜい150人~200人くらいだろう(知らんけど)。

②いずれにせよ覚えていられるタレントの数は有限で、たいした数じゃないということ。まずはこの“キャスティング権を持っている人の記憶枠”(以下:キ持枠)に入ることが大事。この“キ持枠”に入る戦略を以下「入枠戦略」と呼ぶ。次にこの“キ持枠”に留まり続けることが重要となる。この“キ持枠”に留まり続ける戦略を以下「留続戦略」と呼ぶ。

③なぜ“キ持枠”に留まり続けること(留続戦略)が重要かというと、前回の記事の考察2で書いたように、“芸能界モデル”に当てはめるなら最終的に上位5位以内に入ることが重要だから。野球で例えれば打席に立つ回数が多いほど(これが「“キ持枠”に留まり続ける」と同じ意味)ホームランが出る可能性が高まる(これが「“キ持枠”の印象順位が上位5位以内に入る」と同じ意味)から。
 ※この“キ持枠”のメンバーや印象順位は、プロデューサーごとに大きく異なるものではないと思う。なぜなら同じ業界という似た環境に居るので、必然的に似たものになりやすいはずだから。従って、ある一人のプロデューサーの印象順位が上がっていれば、他のプロデューサーの印象順位も上がっている可能性が高く、他局の番組にも呼ばれやすくなると考えられる。

④記憶は強烈な印象を与えたり、何度も見て、聴くことで定着する。そのため、“キ持枠”に留まり続けるには、キャスティング権を持っている人に強烈な印象を与えたり、この人の「目」や「耳」に何度も自身の顔や名前が入り込まなければならない。まとめると戦略実現のための方針は以下の2点となる。
 方針1:いかにして強い印象を与えるか…強印象力
 方針2:いかにして継続して“キ持枠”に留まり続けるか…留続力

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