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なんでもない事4

もう諦めた。週一更新とか社会人には無理じゃね。ネタないヨ。
でも文章力向上のために、死ぬ気で捻りだしたテーマで頑張って文章を書く。


~本当の秋の話~

 最近、というか今まで殆ど食べ物の話ばっかりだった気がするので、たまには食べ物以外の話をしようと思う。
 自分は四季の中で秋が一番好きだ。
 読書の秋、食べ物の秋、運動の秋――全ての名詞は秋に通ず。皆もそう感じていると思う。自分はちなみにどれくらい秋が好きかというと、好きすぎて死にたくなるくらい。まあその程度には好きである。


でも、最近こう感じる。


秋、なくね? と。

暑かったと思ったら急に冬来てね? と。


 いや、確かにスーパーにはブドウが沢山出回るようになったし、日が暮れるのも早くなったけど。

 仕事をしている所為か、秋を感じにくいというのもある。日中はずっと社内引きこもってるから、寒暖差も分からない。朝晩の妙な冷え込みだけが急に訪れてこの老いた社畜を刺す。
 美しく爽やかな秋晴れの空も、外に出る頃には日暮れて分からない。
 加えてこの異常気象。今年は特に酷かった。梅雨が一か月くらいあったので(これは地域差があると思うが)夏を短く感じたし、そもそもコロナで夏休みを満喫出来なかった。
 毎年海でスイカ割りする妄想をしていたのに、今年はそれすらもしなかった。


 っていうかステイホームとか誰がやってんねん。もう世間はコロナとか完全に終わった風潮やん。毎朝満員電車乗って通勤してるし。いくらテレビで怖さを呼び掛けたところでおぢさん達はゴルフに勤しみ、キャンプ場はニンゲンで犇き合い、相も変わらず生きにくさで毎日誰かが自ら命を絶っていく。結局苦しさが加算されただけで、何も変わらん。せめてマスクなしで外を歩けるような御触れ出したらええのに。まあ無理か。出したところでか。


 閑話休題。油断しているとついつい日課の毒吐きをしてしまう。
 脱線した車体を元に戻そう。秋がなくなったって話に。


 長くなってしまったが、この前の連休を利用して北の大地に行ってきた。そう、あのじゃがいもが美味しい所だ。鬱陶しい日常を忘れて、のびのびと。

 広大な土地と、果てしなく続く空、ぷかぷか漂う雲。清浄な空気に美味いご飯。瑞々しく咲く沢山のお花。そしてコンテナいっぱいに詰められたじゃがいも。ストレスはほぼない。そしてなによりニンゲンがいない。
 久々に本気で日常を忘れて羽休めすることが出来た。
 北の大地はまだ9月だというのに、朝晩の冷え込みが天下の台所の比ではない。
 早朝5時くらいに朝日を見たくて外に出た時には、ユニクロの温かいダウンを持って行けば良かったと後悔するくらい寒かった。ユニクロのやつ持ってないけど。
 かと思いきや、日中は汗ばむくらい暑い。日差しもジリジリと強く、朝の感覚で服を着こんでいれば、少し歩いただけで汗をかく。
 幸い風が乾いていたので、暑い日差しで汗ばんだ体にはとても心地よかった。湿度が低いというのはこんなにも過ごしやすい。
 そこで気付いた。


こ れ が 本 当 の 秋 で は ?



 異常かと思うくらいの朝晩の寒暖差、涼しい風、意外と強い日差し、湿度の低さ。今の地元の気候に慣れ過ぎているから「え、北海道の寒暖差やべえ」とか思っていたが、これこそが秋だ。あっ北海道って言っちゃった。なるべく地名は出さないようにしようと思ってたのに。お察しの通り北海道行ってました。自粛出来ず申し訳ない。

 で、話を戻すが、天下の台所でも、きっと15年くらい前の秋はこんな感じだったのではないだろうか。全然覚えてないけど……。
 毎年の更新される異常気象の記録、もはや毎年の事なので「記録更新!」等の文句はなんの話題性もなくなってしまったこの異常気象だが、この所為で秋が感じられなくなっている、というのが二つある要因その一だ。要因その二は社畜。これはもう死ぬまで変えられない。来世に期待。

 残念ながら、日本で本当に秋らしい秋というものを感じられるのは、今となっては北の大地しかないのかもしれない。そういえばここ数年、まともに松ぼっくりとかどんぐりを見かけなくなった。単純に公園とかに行かないからかもしれないけど。今年は北の大地で沢山見られたので良かった。掬いだ。

 もし街中で小さくても秋を見つけたら、そっと写真を撮ってツイッターなりインスタなりに写真を上げて秋を感じとってほしい。それだけ。


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