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この世の全てを食べ尽くしてから死にたいもん

彼と、お金の話をした。
私には貯金がない。
一方で彼は計画的にコツコツとお金を貯めてきた人間。

「夜風ちゃんがこれからも貯金ができないのであれば、一緒に生きるのは難しいよ。」
と手厳しいことを言われた私は、悲しくて普通に泣いた。
だって彼と一緒に生きたいんだもの、私は。

なので、彼に私の家計を見てもらって改善点を探すことにしたのだが、意外なことに月々の生活費は彼とさほど変わらなかった。

浪費癖ゆえに貯金ができないんだと思い込んでいたけれど、医療費とか、奨学金の返済だとか、しょうがない支出が負担になっているようだ。
半年前までがっつり推し活していたのも要因ではあるんだけれど。

でも、この調子で生きていていいんだと知れて、ほっとした。

でもでも、貯金はそろそろやっていきたい。
立派なアラサーなので。

そう思って、図書館でお金に関する本を読んだ。
節約に力を入れているインフルエンサー達の暮らしをまとめたライフハック本。
見ると、だいたいの方が月の食費を1万円程度に抑えていた。

すごい、という尊敬の念と共に、
私には無理だ、とも思うことができた。

私はクソ真面目なので、「誰かにできるなら私も頑張ればできるってことだ、来月からは食費は1万円に抑えるぞ〜!」と安直に目指してしまう節があるが、最近は、それぞれの人間に合ったやり方というものがあるということを分かり始められている。人には人の乳酸菌。

私は、おいしいものを食べて生きていきたいんじゃ。
ビバ・エンゲル係数。
自分の声を聞けたことが素直に嬉しかった。

ご機嫌に生きられなければ意味ないもんね。
よく生きながら、よく生きるためにお金を貯める。
そのことを忘れずに、ちょっと高いけど私が好きなロイヤルブレッドを買って家へ帰った。


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