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おかわり無料と大盛り無料の大罪


昨日インドカレー屋さんに行った。数年前からお気に入りのお店で、定期的に通っている。

通いはじめの時、店員さんから「おかわりないですか?」と片言の日本語で繰り返し聞かれて(どこかで会ったことあったか...??)と思いながらも「はい、変わらず元気にやっています」と答えていた。

店員さんは「?」と不服そうな顔をしていたんだけど、のちのちそれは「おかわりのナンどうですか?」という意味だと気づいた。

おかわりはどうかと聞いてくれているのに、ぼくは「はい、変わらず元気にやっています」と意味深な自己アピールをしていたのだ。まじナマステ。

何回か通ううちに、「おかわりのナンいる?」とフレンドリーに聞いてくれるようになり、ぼくも手を合わせて「ナマステ」と言っていただくようになった。パリッとしていてモチモチっとした巨大なナンがおいしい。いつもおかわりしてしまう。1枚が大きいので、2枚も食べるともうお腹パンパンマンになる。

お腹パンパンでも、彼は聞いてくれる。「おかわりのナンいる?」
「いえ、もう大丈夫です、ナマステ」と言って、彼との会話は終わる。

とりあえずナマステと言えばニコっとしてくれるので、ナマステは便利な言葉だ。

20代の頃はお腹パンパンでも「うぃ〜食ったなぁ〜」と満足げに帰っていた。でも30代に入ってからは、お腹いっぱいまで食べた後が割と地獄だ。

眠気がきて、ゲップばかり。仕事や読書もはかどらず、家に帰ると消化が落ち着くまでひたすらゴロンと寝転がってしまうようになった。美味しいものはお腹いっぱいまで食べたい!って思っていたけれど、腹八分目におさえられない。

「大盛り無料」「おかわり無料」は食べざかりの人達にとっては最高に魅力的な言葉だ。でも30代になってからは、その言葉はだんだんと輝きが失われていく。

とにかく消化にものすごいエネルギーを使っているんだなぁと感じる。ぼくがおじいさんになったらそもそもそんなにたくさん食べられないだろうけど、今はまだ「食べることができる」から厄介。

インドカレー屋で満腹になってよたよたと歩く。膨れた腹を抱えながら「身の丈を知るって大事だな」と情けない表情で思うのであった。

今度「おかわりのナンいる?」と言われたら「ノットナマステ」と言おう。

毎朝30分でクオリティを気にせず「とりあえず」書くnote、4日目。
(明日には終わりそう)

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