リプレイスは本当に面倒臭い、その前提に立つ
マーケティング支援の仕事をしていると、競合プロダクトあるいは別手段からクライアントのプロダクトに「リプレイスしてもらう」前提で考えてしまいがちだと気づいた。
要は、リプレイスしてもらうことを甘く見てしまう。
ただ、この潜在意識は微妙だなと、美容院でシャンプーをしてもらっている時に思った。
自分の普段の感覚に立ち返ると、リプレイスは面倒くさい。本当に面倒くさい。
一度行った美容院が及第点以上であれば、引越ししない限り、変えようとしない。
もしも「うちの美容院は素敵です!安いです!」といったチラシを見かけたとしても、SNSで良い美容院を知ったとしても、変えることはない。(自分自身がそこにこだわりがないことも影響する)
現在通っている美容院がちょっとだけ遠いため、家から場所が近ければ、リプレイスを検討するかもしれないが、やはり面倒臭い。お店の雰囲気どんなだろうな、担当スタッフさんが変わって変な髪型になったら嫌だな、そんなことを考えることも面倒くさいので、変えない。
別の例も取り上げてみよう。
仕事の中で、見込み顧客インタビューを行う時は、ビザスクliteというスポットコンサルサービスを活用している。
4年以上使い続けているので、ちょっとした改善要望はある。ビザスクlite内で日程調整をできるようにしてほしい、などなど。
ただ、他プロダクトにリプレイスするほどの話ではない。
他プロダクトもいくつかあることは知っているが、切り替える理由が特にないので、いつも通りビザスクliteを利用する。
こんな感じで、自分の普段の感覚でいえば、リプレイスは面倒臭いものだ。
けれども、マーケティング支援の仕事になると、「〇〇すれば、〇〇の機能があれば、〇〇のメッセージにすれば、競合プロダクトから自社のプロダクトに切り替えてもらえるかもしれない!」と前向きに考えてしまいがちだった。
リプレイスは簡単ではない、その前提に立つ。
その前提に立った上で、どうすれば/どういう状態になればリプレイスしてもらえるか、試行錯誤するしかない。
※「マーケターの仮説ラヂオ」というポッドキャストもやってます!よかったら聴いてみてください。
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