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「鍋でご飯を炊いてみるかい?」子どもの家庭科の教科書を読んでみました。

学校は再開されましたが、これまでどおりの授業はなかなか難しいようで。
息子が小5となり、はじめて習う家庭科の授業から、調理実習がスキップしました。衛生面などを考えた結果なのだ、と思います。

ツイッターでも、同学年の子どもを持つフォロワーさんたちが、「実習部分だけ、家庭でやってくるらしい」「お茶をいれる宿題が出たけど、急須がない!」など話していました。

家庭科で実習をすると、その子その子のおうちの暮らしが見えて、おもしろいんですよね。

ところで、そもそも家庭科ってなんのためにやるんでしたっけ。私は好きな授業でしたが。

息子に聞いてみたところ、「家庭で親がやっていることを知るためなんだって〜」
なんだそうです。

私が小学生の頃と、家庭科は変わっているのでしょうか?
気になって、教科書(『わたしたちの家庭科 5・6』開隆堂出版)を読んでみることにしました。

まず表紙を開くと、この一文。

「支えられている自分から できるようになる自分へ のばしていこう」

いいこと書いてあります。

調理ページでは、ガスコンロメインではあるものの、IHにも触れてます。うわさの、「やかんでお湯を沸かして、急須で緑茶をいれる」のページもありました。うちにやかんはあるけど、いつもポットだな〜。

ちなみに、「ご飯をたいてみよう!」に使われるのは鍋なんですが、鍋でご飯炊くご家庭は何%いるんだろう…。わが家は、炊飯器がなくて圧力鍋でガッと炊くんですが、息子は「家に炊飯器がないとかウソじゃん?」と言われたことがあるらしい。

味噌汁の作り方では、少しの出汁で味噌を溶いてからいれましょうとのこと。味噌こし器は、出てこないんですね〜。

裁縫については、基本の縫い方やボタン付けなどがあり、ミシンにステップアップします。これらは、私が学んでいたころと、あんまり変わりません。今年は、マスクを縫いそうな予感。

先日、子ども用の裁縫道具を購入しましたが、道具が進化していて、糸を通すのも困らなそうです。こういった進化と、お鍋でご飯を炊くが混在する家庭科のカオスかげんが良いですね。

(そして余談ですが、本教科書では、ミシンの学習ページにフィギュアスケートの衣装デザイナーで有名な伊藤聡美さんが登場し、羽生さんと昌磨くんのオリンピックのときの写真と、その衣装について語られている最高のページがあります。43ページです)

そのほか、お金と物、収入と支出、快適な服装や住まいのこと、洗濯そうじ、そして地域との関わりと、家庭科で学ぶことは多岐に渡ります。SDGsのキーワードは出てきませんが、持続可能な社会を生きるとして、環境のことも考えていきます。

家庭科というより、君たちはどう生きるか?だなこれは!

調理は理科だし、ゴミの出し方は社会だし、これまで習ってきた要素がいろんなところで関係してくる、家庭科。学校の学びって、ムダじゃないってことがよく分かります。(とはいえ、学校で何でも教えろ!は限度があるよねと思っているけれど)

うちの学区の中学校は、給食がありません。
そのため私には、「息子が自分でお弁当を作れるようになる」という大きな野望があります。

彼は、ミールキットの手順にそって、自分で調理をするくらいにはなりましたし、次は自分で献立を考えて買って作るに挑戦してもらいたいところです。家庭科超がんばれ。

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