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読書の秋その3
秋も深まり、平均気温が10度台の日が出てきましたね。まだ10月なのに11月下旬並みの寒さの日もありました。
薄手の上着をクローゼットから出して、背中を丸めて歩く季節に突入してしまいましたが、読書の秋!僕の好きな(思い入れのある)小説紹介第三弾!!
一番最初にパン屋さんの小説を紹介しましたが、今回はみんな大好きチョコレートに関する小説です。ご存知の方も多いかもしれませんが、今回ご紹介するのはこちら『チョコレート・アンダーグラウンド』(アレックス・シアラー著)イギリスの小説家が書いた物語です。
著者の紹介に「見た目はオジサンなのに子どもの気持ちがよくわかる、とてもピュアな心を持ったイギリスの作家」とあります笑。なんだろう。とってもお茶目なオジサンが書いた小説なんでしょうか。これだけで、この小説読みたくなりませんか?
話の内容に加えて、この本の文字がチョコレート色なんです。(きっと、僕の目がおかしくなければ)おしゃれでいいですよね。
内容もこの著者らしいポップでユーモア場面がいくつかあります。設定は少し重いなぁと個人的には思いますが。
この話は、チョコレートを含む砂糖を含んだ甘い食べ物や飲み物が禁止された国で暮らす少年二人が主人公です。
僕は甘いお菓子や飲み物が大好きなので、こんな国まっぴらごめんですね💦
なぜこんな国になってしまたのか、詳しくは小説を読んでいただければと思いますが、健康志向が高まる中で、健康を第一に考える政党『健全健康党』が政権を握り、甘いものを禁止する法律を作り、国中の甘いものを廃棄してしましました。
おそらく一部の人々の考えで、多くの人の嗜好を奪ってしまうとは…地獄絵図ですよね。
外を歩けばチョコレート警察が目を引かれせており、甘いものを持っていれば、『再教育』の施設に入れられる。そこでは甘いものは体に害悪であると洗脳されるそうです。なんと恐ろしい。
物語は少年二人が色々やらかして、スリル万歳でリズム良く読むことができます。僕が小学生の頃両親がプレゼントしてくれた本だったので、小さい子向けなんでしょうね。
小さい子向けとはいえ侮れません。これって、独裁国家の話ではなく、民主主義の国で、選挙に選ばれた党が法律を改正して行った話になっているんですよ。
小さい頃は、へぇ〜こんなことになるなんて大変だ。くらいにしか思っていませんでしたが、今の日本を見ているとなんとも言い難いですね。
政権を取ったら何をしても良いのか。もちろんそんなことはありません。選挙の後が大切なんです。僕たち国民は、政治家の活動・成果をチェックして、より良い国になるようにしていかないといけなしですよね。
この本読んでいると、極端な例ですけど、民主主義における選挙の大切さ、あるいは限界と言ったものを感じることができるかもしれません。
なんだか話が大きくなりすぎましね、子どもと大人が楽しめる小説です。読んでいたらチョコレートがきっと食べたくなるはず。
それではまた👋
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