見出し画像

自己否定からの解放ー自分を知り荒波を乗り越えたワタシの半生記36.助産院の先生

結婚し、約5年の月日が流れた。

あの頃って、本当に周りがうるさくて、結婚してると言えば絶対「子どもは?」と聞かれるし「早くつくらないと」とか余計なことばかり言ってくる大人が大勢いて、ワタシはしょっちゅう腹を立てていた。

が、しかし。

ある時ふと「なんか、子どもがいるのもいいかも…」と思ってしまった。そしてそれを相手に伝えたところ、じゃあつくってみましょうか、となり、そして妊娠してしまった。

これはいろんな意味で本当に失礼な書き方をしていると思うのだけど、当時のワタシを再現するとどうしてもこういった表現になってしまうので、本当に恐縮だが許してほしい。

妊娠して体の変化を体感するにしたがって、ワタシは(人間って動物なんだな…)と思わずにはいられなかった。それ以前のワタシは、いつも頭をフル回転させ、効率のいい時間の使い方で一日を終えることに命をかけていた(大げさ)。しかし、頭ではどうにもコントロールできないことが、この世の中にはあるんだと、ワタシは知ったのだった。

そして、はじめに診てもらっていたクリニックがお産はできないこともあって、いろいろと調べてるうちに、自然なお産がしたいと思うようになり助産院を訪ねることになった。

そこの院長がまた、とっても変わってるヒトだった。電磁波にものすごく弱いヒトで、携帯もパソコンも頭痛がすると嫌がっていた。
「お産はね、月の満ち欠けに影響するのよ。だから満月になるとお産が多くなるの」
なんてことをサラッと言うので、その頃まったくスピリチュアルな話に触れたことのなかったワタシは戸惑いながら(ウソだろ!)と思っていた。

他にも「ベビちゃんはパパの声も聞こえるから話しかけてあげてね」とか「パパがいるときに生まれてきてって言えばちゃんと言うこと聞くから」とか、「ママがあれこれ頭で考えてるとおなかが硬くなって、赤ちゃんが苦しくなるわよ」とかもう、今ではフツーに語られていることもあるけれど、当時はそんな話ほとんど出回ってなくて、ほんと、お話しを聞くのが楽しかった。

食べ物なんかも、その頃から妊婦さんはあんまり太らない方がいいと言われるようになっていたけど10キロ+くらいは大丈夫といい、だけど身体が冷えるモノはダメと言われ、生ものとか果物とか、あんまり食べないでと言われたし、味噌や醤油などの調味料も、ちゃんと昔ながらの製造方法を守っているモノを使ってねと言われた。それは全部、初耳というか、ホントにこれこそ”目から鱗が落ちる”ってやつで、その先生との出会いは、それまでの固定概念がくつがえる出来事で、だからそこでワタシは一旦「食べものに向き合う」って作業をおこなってきたのだった。

今、そういったことがだいぶ浸透してきて、あの先生すげーなぁとワタシは思う。
(興味のある妊婦さんはご連絡ください)


もしよろしければサポートお願いします!! 動画制作等の資金にさせていただきます