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文化庁がAI絵の類似もアウトだよ! って言う話。出版社がAIを忌避する時代

https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_team/3kai/shiryo.pdf

文化庁が「AI絵でも似てるなら違法にするよ」って明示した。

( ゚Д゚) あー……なんかもうAI術師さん可哀想になってきた

早い話、「コレAI絵なんでXXXのパクリじゃないっすよww」ができなくなった。

ウマ娘や人気絵柄は呪文としてキーワードがずらーッと並んでいる

{{{horse ears}}},Umamusume, ウマの名前+他色々品質向上系でそれっぽい二次創作AI絵ができるが、この「Umamusume」系をワードに入れてしまった時点でアウトになるという可能性がある。

ここからは仮説になるが、今後AI絵関係は「呪文や修正作業の開示」が運営から求められるようになると予測している。
その場合、イラスト販売時にUmamusumeやgenshinのような専門タグがあった時点で類似性を意識した作品として弾かれる可能性が上がる。

ただし、horse earsや、cat ears等は版権元にはない共通概念は認められると思う。

その場合、AI術師視点だとホントにきついと思う。

赤い髪、馬の耳、走ってる、アニメ調等の指定ワードだけで既存の版権に似せたキャラをピンポイントで狙うなんて相当困難になるからだ。

例えるなら、日本の都道府県を指定せずに「右! 前に100m!」と行動だけの指示で目的地に誘導するようなものだ。

二次創作で稼ぎたいAI術者にとっては死刑宣告に近いモノだが、それだけではない。
大手出版社は今後、AIを絡むクリエイターは「時限爆弾」として扱うようになる。
出版社⇒イラストを依頼⇒納品⇒出版、の流れが普通だが、「AIによる類似絵は違法」という文化庁のお触れによって「納品」のチェックが必要になった。

出版社⇒イラストを依頼⇒(AI絵を使わない誓約書or違反じゃないAI活用誓約書)⇒納品⇒(AI絵じゃないか確認,違法性確認)⇒出版

うどん屋のカエル混入事件のように、出版社のAI混入事件が発覚すれば大損である。


だから、大手出版社はキツイAI制約を課さないとイラストレーターに依頼できない。
前にもnoteで書いたが、「中間成果物」の提示がほぼ必須になると思っている。
絵師ならpsdやclipのレイヤー別情報、AI術師なら学習元のLora絵+呪文である。
まあ、Loraで著作権が自分の絵「だけ」で学習させるにも数が足りないだろう。
だから恐らく、版権ありの出版社が組んで過去作漫画や絵のみで学習させた「元出が完璧に証明できるAI絵データ集」を出すだろう。
そうすれば、他のウェブごった煮の「著作権侵害」のリスクを完全に回避できる。
そして、出版社連合の「公認AI群」の使用ロイヤリティを決めることで、AI術師は出版社連合AIデータセットを使えば安心して商売ができる(もちろん出版社に金払う)。
出版社もAI術師が増えれば儲かる。そして版権元のチェックと違反通知もできる。
そして同人作家にによる「キャラ崩壊」、いわゆる「飛影はそんなこと言わない」(※これはAV)をAI絵で監視できる。

同人飛影がありえない言葉を言わせるように、AI術師が版権キャラでイメージ崩壊の絵や倫理に反する絵を出した時でも管理しやすい
AI術師が連合に申請して公認するから、随時チェックやAI絵販売時に必ず出版社連合に通知が来るのだ。
AI術師としても、「公認切り抜きチャンネル」と同じく安心してAI作成できるし、お墨付きをもらっているから非公認の「AI術師」よりも宣伝しやすい。

出版社連合AI学習データの利点は、ここ最近のAI法規制や運営の締め出しを考えるととてもデカい。
今だとAdobeの Adobe Firefly ではAdobeの完全著作権OKの学習データセットが出ているようだから、今後はAdobe vs 日本出版社連合(配下が同人作家) のAI学習セット争奪戦になるだろう。



まとめ
①文化庁がAI絵の違法性について明言した
②AI術師は原作ワードが使えない、手探り闇鍋ガチャ時代に突入する
③出版社連合が合法版権絵学習データを作り、契約AI術師に払わせる仕組みを作るかも


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