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「性の多様性」ってなんだろう?大切なことは、とてもシンプル。

「多様性のある社会へ」

そんなフレーズを目にしたり、耳にしたりすることが多くなってきた昨今。「性の多様性」も、わたしたちにとって大きな課題です。

もしかすると、わたしたちも気づかないうちに誰かを傷つけてしまっているかもしれません。
たとえば、こんな言葉……。

ボーイッシュな格好をしているパートナーに対して「もっと女の子らしくスカートとかはいたら?」

「グラビアやAVにはあまり興味がない」という同僚に対して「それでも男なの!」

そんな「セクシュアリティ」に対する価値観をアップデートすべく、「ふたりの教室」は「セクシュアリティ勉強会」を開催!とても反響の大きかったこちらのイベントを、今回はレポートさせていただきます。

きっとあなたにも、「性の知識をつけること」以上に大切なことを感じていただけるはずです。

1.今さら聞けない……LGBTQ+ってどういう意味?

さまざまなメディアでよく取り上げられる言葉「LGBTQ+」。この言葉を理解するためには、まず「セクシュアリティ」について知ることが必要です。人のセクシュアリティは、以下の5つで構成されるといわれています。

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たとえばわたしの場合は、「出生時の性」「こころの性」「ふるまう性」は女性、「性的に惹かれる性」「恋愛的に惹かれる性」は男性ですが、5つの要素は人によって違うもの。

そんな「多様なセクシュアリティ」の頭文字を合わせたものがLGBTQ+です。

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ひとつずつ解説してみましょう。

● レズビアン(L)
女性として、女性に対して性的感情を持つセクシュアリティ

● ゲイ(G)
男性として、男性に対して性的感情を持つセクシュアリティ

● バイセクシュアル(B)
女性に対しても男性に対しても、恋愛感情や性的欲求を持つセクシュアリティ

● トランスジェンダー(T)
「からだの性」と「こころの性」がぴったり一緒ではないセクシュアリティ

● Q
・クエスチョニング(Q)

自分の性や好きになる相手の性について考え中・わからない・決めていない
・クィア(Q)
セクシュアルマイノリティ(性的少数者)を包括する表現

● ➕
LGBTQに含まれないさまざまなセクシュアリティ
例)
・Xジェンダー

自分のことを男性とも女性とも言いたくない
・クロスドレッサー
異性らしい服装・言動のほうが落ち着く

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ここまで読んでいただいてお気づきかと思いますが、「+」は何かの頭文字ではありません。LGBTQ+の「+」は、「他にも様々なセクシュアリティがある」という意味。「常に新しい多様性に開放的でいよう」という前向きなメッセージが込められているんです。

人のセクシュアリティは、枠に当てはめられないほど多様なものなんですね。

2.セクシュアリティはわたしたちの日常にある

あなたは、セクシュアリティの話題に遭遇したとき、自分にとって「どこか遠い話」のように感じることはありませんか?LGBTQ+についても、言葉の意味を理解しただけでは「自分ごと」として考えるのは難しいかもしれません。
でも実は、身近に存在する「こんな感覚」もセクシュアリティのひとつ。

①アニメや漫画の登場人物が好き…これって変?
(フィクトセクシュアル)
→ アニメや漫画の登場人物をはじめ、つくられたキャラクターに恋愛感情や性的感情を抱きます。

②いつも知的な会話をする人に惹かれる!
(サピオロマンティック/サピオセクシュアル)
→ 相手の知性に性的魅力や恋愛的魅力を感じます。

③恋愛と友情の違いがわからなくなってきた…
(クワセクシュアル)
→ 自分が他者に抱く好意が恋愛感情か友情か判別できず、区別する必要性を感じません。

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こうして見ると、セクシュアリティは決して特別なものではなく、わたしたちの日常にあるものだということがわかりますよね。イベントに参加していたわたしも、「これもセクシュアリティなの!?」と驚きを隠せませんでした。

ご紹介したもの以外にもさまざまなセクシュアリティがあり、まさに人の性は十人十色。性のありかたは、男性か女性か、0か100かではっきり分けられるものではないのです。

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たくさんの要素が組み合わさって、「グラデーション」のようになっている。だから一人ひとり違う。それが人のセクシュアリティなのかもしれません。

あなたも、わたしも、色を持っている一人。多様な社会をつくる一員だと思いませんか?

⒊あなたの「あたりまえ」は、「あたりまえ」じゃないかも

ここまでセクシュアリティの知識についてお伝えしてきましたが、今回のイベントの目的は、言葉の定義やNGワードを覚えることではありませんでした。

講師をしてくださったあつたゆかさんが仰っていたのは、「自分の『あたりまえ』が、相手にとっての『あたりまえ』ではないかもしれないという前提を持ちましょう。」ということ。わたし自身、このメッセージにハッとさせられました。

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多様性のある社会=誰もが自分らしく生きられる社会にするために大切なこと。それは、

「普通こうだよね。」

という価値観から

「わたしとあなたの『あたりまえ』は違う。だから共に生きる方法を考えよう。」

という価値観にアップデートすることなのではないでしょうか。

「社会」というと、あまりに大きすぎて難しく感じるかもしれません。でも、あなたの半径5mの世界。それがあなたの社会です。

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まずは、あなたの家族、友人、恋人、同僚。そんな身近な人に対して、「あたりまえを押しつけない」ということを意識してみませんか?そうすることで少しずつ、あなたもあなたの大切な人も、自分らしく生きることに繋がっていくはずー。

そんな関係性こそが、ふたりの教室の目指す「尊重し合うパートナーシップ」です。

⒋パートナーと対等に話し合い、理想の関係性を叶えるコミュニティ『ふたりの教室』

「ふたりの教室」は、結婚や夫婦関係、家庭とキャリアの両立など、お互いを尊重しあえるパートナーシップを学ぶコミュニティ型スクールです。

95.7%が「良好なパートナーシップ形成に役立った」と回答し、多くのメンバーが、対等な話し合いを大切にし、お互いを尊重しあえる関係を実現しています。

ここは、パートナーシップと真剣に向き合いたい人の集まる場。お互いを認め合い、尊重しあうことを一人ひとりが大切にしているため、心理的安全性がとても高いです。そんな「ふたりの教室」で、あなたもパートナーシップについて学んでみませんか?心からお待ちしています!


執筆:RINA

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「ふたりの教室」は、パートナーと人生を歩むにあたり抱える不安や悩みを一緒に解決していきたいと思っています。サポートは記事制作費用に使わせていただきます!https://community.camp-fire.jp/projects/view/224147