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死体が教えてくれたこと

この1つ前の投稿にもあるように、私は読書が好きである。最近読んだ本の感想をてきとーに書いておこうと思う。備忘録的な?

『死体が教えてくれたこと』上野正彦著

これを読んでシンプルに泣きました。これはね、いい本だなぁと。文章も読みやすいし、めっちゃ長いわけじゃないし、2.3時間あれば読めちゃうくらいなんだけど考えさせられる。上野さんのお父様も素晴らしくてかっこよすぎるのよ。。。

特に私が印象的な場面はいじめについて書かれていた部分だ。

浦島太郎でいじめられていた亀がなんとか命からがら逃げ出し海へ帰った。翌年、あの時に自分をいじめた子たちが泳いでいたが、その中の1人が溺れかけているのを目にする。

その時亀はどうするか?
①今こそチャンスだ、倍返しができると自分も仕返しするためパンツを引っ張る
②「ざまあみろ」と、見て見ぬ振りをして立ち去る
③過去にいじめられたことを忘れて、子供を助ける。

これを子どもと話し合ってみてくださいと上野先生はおっしゃっていた。

私はこの問いを与えられてめちゃくちゃ悩んだ。正直、正解なんかないと思う。その本にも先生の意見は書かれていなかった。私の回答的には②か③でその時の状況、モチベ次第だなぁと感じた。そして、①を選んだとしても、本人次第だが間違いではないと思う。

けれど、この問いからどうせどの親も③になるように教育したいのではないだろうか?心優しい子に育ってほしいという願いは誰しも持つであろう。

けれど、私はいじめはそんな簡単な綺麗事では済まされないのではないかと考える。私がもし親になった時はどの選択肢を取ろうが、肯定してあげたい。ただ、人間の世界で①の選択肢を選ぶならば責任を考えろとは教える。いじめっ子に何かをされたからといって、こっち側がその子の何かを奪う理由にはならないし、その行動をとった後どうなるかを考えた上でそれでも必要であると考えるなら私はだめとは言えないのではないかと思う。

読者にこういったイメージ、考えさせることができる本はまじで好きだし、すごいなぁと思う。こういった正解のない問いに対して周りの人の意見とかも聞いてみたいと思わせてくれる。

こんな感じで感想でした。本の感想って残しといたほうがいいなぁと思いつつも書くのめんどいよね。みんながどうやって読書日記書いてるのか気になる🥺

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