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人から見える自分

「話をきいてほしい」

さっきまでの笑顔が消え、神妙な面持ちの彼女が

目の前にいました。

絶え間なく注ぎ込まれる水…。

その時、その水がガラスのコップから溢れだすように

彼女の心から溢れだす想いと言葉に耳を傾けていました。

いつも笑顔でいる自分しかしらない人たち


彼女の心には友人、学校の先生、身内など、たくさんの

人たちが住み着いていました。


「〜しなきゃいけない」

「〜でなきゃいけない」

「〜であるべきなのに・・・」

彼女の口からでる言葉。

この言葉の延長線上には他人から植えつけられた

彼女像がありました。

そして、それがあたかも自分自身であるかのように

信じ込み、【あるべき自分】でいられない時に彼女は

自分を攻めていくのです。

自分とは何か?


彼女は失敗してダメだった自分を攻め、

また失敗してしまったらと恐れを抱き、

他人から与えられた仕事をこなせるかに悩み、

他人がイメージする彼女であるようにその時に

生まれている感情とはまるっきり反対の笑顔で

いることに疲れていました。


すでに起きてしまった過去にとらわれ、

起きてない未来に不安を抱き、

彼女は今を生きることを忘れてしまっていたのです。

【今を生きる】ことを邪魔するものが

他人の存在


だったのです。

習慣づいたものを変えるのは大変なことです。

一つ一つゆっくりでいいからフッと気づけばいいと

思っています。

「あれっ?なんか楽になってる」って。


笑いたい時に笑って、

泣きたい時に泣いて、

失敗することを恐れずに

人の期待に応えようと

進歩することばかり考える必要はない。

ただひたすら、

「すべきこと」「しなきゃならない」ことでも、

自分のしたいことでも、

今に目を向けて、今、している事に没頭すればいい。


たくさんの感情をもつ人間だから

簡単にできることじゃないかもしれないけど

没頭している時はいろんな悩みから解放される時

でもある。

それを習慣づけていけばいい。


それを続けていればいつか他人から与えられた

自分ではなく、他人の目やこころない言葉から

解放されて、自分を主体として生きていけるって

事に気づける時がくる。

どんな枠の中にいようと自分の心は自由でいられる。

それに行動が伴ったら最高だね。

自分の感情を取り戻したくなった時は

ここにおいで。


彼女は私の言葉を呟くように反復していました。


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