VTuberがテーマの作品が最近多いけど設定として便利なんだろうな

最近ラノベ新刊を見てるとVTuberを題材としたものが多いなと思う
自分としてもいくつかの作品に触れてみて、VTuberという題材が結構優秀であると思ったのでその話を書いていきたい

物語のカセとして、秘密性というのは非常に重要な要素で
多くのドラマは何かしらの秘密が用意されていて、それが読者(視聴者)しか知らない、あるいは、主人公(特定の登場人物)しかしらない、逆に主人公だけ知らない
という要素が、いつ誰かにその秘密がバレるんだろうか?とヒヤヒヤしたり期待したりすることが面白さに繋がっている

Vtuberという設定を利用すると、この秘密性という観点で色々な使い方ができることが昨今のVTuber題材のラノベが多いことに寄与しているのではないかと思う
Vtuberであれば、何が隠せるか?

一つ目は当然容姿である
なぜ容姿を隠せると嬉しいのか
正体を隠すと言えば暴れん坊将軍だが、め組のみんなは徳田新之助が徳川吉宗だと気づかない訳だけど、流石に無理があると思う
上様を見ため組の人たちが「新さんだ!」「んなわけあるめぇ」というシーンがあるそうだが、容姿があそこまで似てれば流石に気づく
まぁ、それは言わないお約束ということで野暮なことは突っ込まないというものなんだろうけど、この違和感を払拭するためにVTuberであれば、リアルな姿を見られても気づかれる心配はない
徳川吉宗がガワなのか、新さんがガワなのか
リアルで人助けして、みんなには訓示をたまに披露することを考えると将軍としての公務をvtuberを通じて配信して、新之助としてのめ組の仕事をリアルでやればいいのかな多分
しかし、昨今はバレる心配がない状態で学校に登校するとザワザワと自分のことが噂になってるなんてことはリアルによくあったりするのかもしれない
出くわしてみたかった
もちろん噂する側だろうけども

二つ目は性別
現代では性別というものはそこまで意識されない要素になりつつあるのかもしれないけれど
まだまだ、中性的なVTuberのリアルが男性なのか女性なのかというのは一定の興味を引くテーマではある
性別を偽っているいるといえば最高に面白いと思っている作品がAKB49
同級生がアイドルになる夢を持つことを知り応援するために主人公が女装して一緒にオーディションを受けるところからスタートするが、自身がアイドルとしての才能をどんどん発揮していき、どんどんバレるとまずい状況に追い込まれてハラハラさせられるという要素と主人公の本質が自分の夢を叶えるではなく、あくまで同級生を応援するサポーターとして全力を尽くす姿に心を打たれる
この作品のバレるんじゃないかというハラハラ感はリアルで女装することで、流石にバレるだろう大丈夫なの?という楽しみ方なので
VTuberだとバレなさすぎるので、逆に読者側がハラハラする要素をうまく作れると面白くなりそうである
誤魔化せない要素は声とか、リアルイベントとか、コラボ配信で自宅に誰かが突撃してくるとかそういうギミックとして面白くできそうである

三つ目は性格
VTuberは性格を偽って演じるということがあるらしい
炎上系や煽り系なんていう迷惑千万なVTuberが配信切り忘れて良い人バレしてしまうというテーマの作品も多くある
性格は別にvtuberでなくても隠せるのでどちらかというとバレが自然にやりやすいという感じだろうか
このパターンでは隠していることがバレてから始まるので、どちらかというとあたふたしている主人公を愛でる感じのストーリーになる
これをVTuberじゃなくやろうとすると結構難しそうである
YouTuberやラジオ配信とかであれば同じように配信切り忘れで性格バレしちゃうはできそう
実はいいやつは鉄板級のネタだけど、うまくやらないと不自然さが出ちゃうので配信切り忘れというのは割とうまい仕組みだなと思う
最近見たドラマのvivantで、チンギスがふとした瞬間に優しさを見せるシーンなんかがあったが、ほんの一瞬だけで株を上げた
自分がもし作品を作るとしたらいきなり、全員にいい人バレするのはそれはそれでつまらないので良い人バレは少しずつできないかと考えたくなる
ライブ配信だとみんなが見てる中でになるのでいきなり広まってしまうのでなかなか難しいが
一部の人だけが知っていて、あいつ実はいい奴なんだよというんだけど誰も信じないみたいな展開が面白いと思う

こんな感じでvtuberであるという設定を入れると色々と正体隠匿要素を入れられて面白くしやすいので採用率が高まっているのではと思う

最後に自分が読んだ作品を貼っておく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?