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読書感想文 尾形真理子 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

 誰も結婚しなかったな。

 ミステリーを圧倒的に多く選ぶ私らしくもない恋の本を読んだ。
 女性が男性との関係で悩んだり憂いたりした時に、ステキなお洋服と出会って気持ちも前向きになる話。短編集的構造で、一人につき1エピソードが独立の物語として描かれている。登場する女性は最後には皆スッキリしているのだけれど、作中では誰も結婚しなかった。多分、この後結婚するであろう人もいるんだろうけれども。さらには不倫を肯定するような展開もあったのは斬新だった。
 幸せって、恋って何だろうか。結婚ではない、ということだろうか。世の中には色んな本があるんだな。そんな読後感だった。
 以上です。

 

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