見出し画像

映画『神は見返りを求める』一番面白いモノ

あらすじ

イベント会社に勤める田母神は、飲み会でYouTuberのゆりちゃんと出会い、同情心から彼女のYouTubeチャンネルを手伝う。やがて彼女は、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たす。

監督: 吉田 恵輔
キャスト:ムロツヨシ、岸井ゆきの


何もかもくだらない。

何もかもつまらない。

そんな時、一番面白いコンテンツになるのは人の本性と人の不幸だと思う。

人がひた隠しにし、誰にも知られないようにしていたものが世間にバレた時、それが最高に面白いコンテンツになる。

事件、事故、スキャンダル。

くだらないとか言いつつ、みんな結局ワイドショーで取り上げられるような下世話な話題が好きで、暇さえあれば貪って盛り上がる。

才能のない人間が作るコンテンツに求められているのは、醜態を晒す事と、放送事故だ。

勘違いしてグルメ、ドッキリ、対談コンテンツなんか作っている場合じゃないよ。

たとえコンテンツがバズって人気が出て収入が上がって社会的地位が上がっても、それは人間的成長じゃないからね。

勘違いして上から目線で成功哲学なんかレクチャーしていると、次第に襤褸が出るよ。

所詮誰かの猿真似コンテンツ。

襤褸が出たら、もう人生転落劇しかコンテンツにならない。

あなたも人の本性知りたいでしょ?

人が不幸になるとこ見たいでしょ?

みんなその瞬間に期待して、才能のない人たちが作るつまらないコンテンツを暇潰しに渋々観ている。

そして人の本性がバレて、人が不幸になるようなハプニングが起こらないかと、首を長くして待っている。

誰かの不幸が人を幸福にする。

そんな世の中だ。