概要
多重人格・分割脳研究・転生・憑依・体外遊離・臨死体験・死者との交信・宇宙霊との接触……が語る〈事実〉とは何か! 人間の体内と意識の底に隠れた潜在能力を追求しつづける俊英コリン・ウィルソンが〈死後の生〉の謎に挑んだ衝撃の書!
著者:コリン・ウィルソン
本書に付箋紙を貼りまくり、自分の生と死について真剣に考えてみた。
本書を通じてコリンウィルソンが確かな答えをくれるわけではないけど、僕は本書から得た知識により、記事のタイトルにあるような自分なりの答えを導き出す事が出来た。
死後の生、あるいは死後の世界があろうとなかろうと、人は死ぬ間際に最大の幸福を得る。
どんな人生を送っても、人間の脳は未知の領域である「死」への恐怖を乗り越えるために、天然麻酔薬のひとつであるエンケファリンを放出する。
臨死体験者たちが語るこれらの話は、死の恐怖を乗り越えようとした脳が天然麻酔薬を放出した結果によるものだと思う。
天然麻酔薬による多幸感と、人間個人の死生観が死の間際に結びつき、あの世や天国といった世界を現出させる。
そうであれば、全ての人に「終わり良ければ全て良し」の幕切れが保障されていることになる。
だからどんな生き方をしてもいいし、どんな死に方をしてもいい。
最後には人間皆、人生最大の幸福を味わって死ぬ。
決して真理ではないけど、僕はこの答えを自分で出した事により救われた気持ちになった。
だからあなたもそう思えば救われる。
納得がいかなければあなたも本書を手にして、真剣にあなた自身の死生観と向き合ってみたら良いと思う。