映画版スラムダンクをみてきました
ぼくはスラムダンクの原作をしっかり読んだことがなくて。小学生の頃、兄の部屋に冒頭数巻と、山王戦あたりのコミックがあって、こっそり読んだ記憶がある。
その時はやっぱり、桜木花道と流川が強烈で、宮城リョータには地味な印象を抱いていた。やっぱりデカくて天才で派手な桜木花道が好きだった気がする。(でもメガネくんは好きだった記憶がある)
今回の映画は宮城リョータを軸に展開されていたけれども、やっぱり桜木花道と流川の魅力は褪せないし、ツートップの主人公感は否めない。
そもそもなんで宮城なんだろう。
この方の考察や井上雄彦氏のインタビューを読んで、宮城リョータにスポットを当てた理由がよくわかった。
そしてこの作品も震災につながることに唸ってしまった。「宮城」はダブルミーニングなのだろうか。波に攫われたソータはリョータの半身だったり、理想だったり、奪われた現実だったりするのだろうか。
ソータを登場させることで、明確にリョータから天才性をオミットさせていた。そんなリョータの目線を描いたのは、スラムダンクに憧れてバスケットボールを始めて、でも「スラムダンク」のようにはなれなかった、かつて少年だった大人たちの共感を誘うのだろう。
時代と共に新しい解釈が書き加えられていく。創作の妙だと思う。
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