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APEX ランパートでダイア到達模索記録


 ランパート。シーズン6で追加された快活な女で、ランクマッチにおいて最低クラスのピック率であり、しかも勝率も低い、どこの攻略記事でも最低ティアに位置するレジェンドだ。

 シーズン7で真面目に使っている記事が無い。マジでゼロに近い。いや、一件見つけたが、プラチナ半ばで折れたらしい。おのれ。

 攻略サイトのコメント欄まで読み漁ったが、立ち回りに関する情報が本当に少ない。上手いプレイヤーから知識を抽出して立ち回るスタイルである私には非常に厳しいが、それと同時にかなり燃えている。

 まだまだ模索中ではあるのだが、ある程度成果を感じたためここで記事を書かせていただく。


1. 前提条件:ポジ確保が命

 前期がダイア3での終了だったためゴールド1からスタートであった。ゴールド帯を抜けるまでは元々このレベル帯の性質として円有利・ポジ有利を徹底するだけで勝てるのでなんとも言い難いが、とにかく「逆境を覆せない」と感じた。

 強化壁はたしかに強いが、活躍できる場面が限られている。汎用性に欠けている。そのため、常にポジション確保を意識した移動を行う必要がある。

 もし弱ポジ(開けた平地や周囲のアクセスが容易な建物……いわゆる漁夫られやすい場所)で不意に会敵してしまうと、彼女はミラージュ未満の一般人として戦闘するか、「私は壁です」と静かにハイドするしかない。

 しかし逆に言えば、ランパートが強いポジションを確保してしまえば、非常に強固なパーティが完成する。絶対的な有利状況を作成するのが彼女の仕事なのだ。

 ……しかし、ここがランパートの難しいところで、apexというゲームは最終的に必ず“詰めなければならない段階“がやってくる。強ポジに固執せず、スピーディな移動も要求される、これは防衛キャラだけでなく全レジェンドに共通するカバー意識の延長ではあるのだが、強化壁の特性上どうしても遅れがちになってしまう。

 ランパート1人では逆転出来ない。仲間がいてこそのカバーキャラだ。1人で勝てる奴はレイスパスファオクタンでいい。仲間に合わせることに全精力を注げ。

 そういう意味では、意思疎通のしやすいフルパ・VCの方が能力が発揮できる。……そもそも逆境を覆せない以上ランクに向いていないのだが、ソロランクはランパートにとってさらに向いていないと言える。でもまぁ、ほら、セリフもウィットに富んでいて楽しいし、LMGもたくさん打てて楽しいから……

2. 立ち回り:改造ローダー

 LMGの弾倉・リロード速度強化。

 実際強い。LMGが得意な人は使おう。対応武器は少ないが、恩恵は非常に大きい。リロード速度の向上が特に革命的だ。なにせ、LMGの使用感が移動速度の遅いAR程度になる。弾倉増加も序盤は特に美味しい。

 私は身体を出して撃ち続けるスタイルが苦手なのと、エイムがぼちぼちクソなので使わない。

 apexで勝つためには近距離武器が必ず一丁必要だ。そのため[ボルト・R99・マスティフ・EVA8]のいずれかに合わせてLMGを持つ事になる。弾薬の都合上、組合わせるのはマスティフが最善だろう。

 強化壁との相性は悪くない。こちらはダメージを受けないタイミングで一方的にディヴォを撃ち降ろせれば、ダウンは取れなくとも手痛いダメージを残せるだろう。

 勘違いしてはいけないのが、改造ローダーは武器選択を強制する物ではないという事だ。自分のプレイスタイルをよく考えた上で選択するといい。

3. 立ち回り:増幅バリケード

 設置時間3秒、クールタイム30秒(次のアプデで20秒)、増幅部耐久175、基礎部耐久400。

 壁越しの1on1が尋常じゃなく強い。ヘルス+175 & ダメージ1.2倍。基礎部の耐久性も魅力的で、小柄キャラがしゃがめば容易に手を出すことはできない。

 この戦術アビリティをいかに使いこなすかがランパートの命運を分ける。

  設置
 3秒という設置時間は絶妙だ。事前に設置しておくか、相手の隙をついて設置することになる。既に撃たれ始めている時はなかなか難しい。また、絶対に敵に利用されてはならない。

 開けた屋外では、2箇所以上で同時に展開し始めると設置を通しやすい。岩やコンテナの両側程度でも良い。間違っても破壊された直後同じ場所に再度設置し直してはいけない。

 意識としては
1枚目: 囮
2枚目: 本命
3枚目以降: 補強
といったところだろうか。

 あまり離れすぎない距離で展開したい。なぜなら、詰める際に回収する必要があるからだ。

 コンパクトに2箇所でL字に配置するのが高台や平地での回答だと思っている。L字でなくとも、遮蔽物を利用して横方向からの射線を片方だけでも切ることができる配置をする事。増幅部分が一度割られたら、その内側に貼り付ける形で追加する。基礎部が隠れているため通しやすい。

 建物関連について。扉封鎖能力がバカ強い。恐らく全防衛レジェンドの中でトップの性能だ。使いこなせば、漁夫も余裕でシバき倒せる。どちらかというと、屋内に籠るよりも屋外へ出てこないようにする閉鎖が効果的に感じた。

 設置した瞬間から物理判定が出るため、扉を閉じた瞬間に設置すれば大体展開が間に合う。もし相手が扉を殴るなりグレを構えるなどしていれば、扉を開けて倍率の掛かった弾幕をお見舞いする。相手が引くならリポジションや回復の時間を作ることができる。

 屋内でクロスを組む際の遮蔽強化も可能だが、その際は逃走経路の確保が重要となる。自身がハードル走するだけなら構わないが、名前も知らない野良にそれを強いてはいけない。その建物を捨てる際には、防衛用の配置は即座に回収すること。増幅壁を絶対に敵に利用されてはならない。

 また、エッジによくあるジップラインの建物において、ジップの出口から少し離して設置するのも有効なのだが、出口自体を封鎖するのは良くない。味方の導線そのものを阻害する事になる。

 屋内に籠る場合は、端の一番奥にある扉よりも、脇道の扉を優先して潰すのが望ましい。相手の移動ルートをこちらに有利な形で制限したい。

  撃ち合い
 増幅壁を介した撃ち合いはジブラルタルのガンシールドに似たものがある。一方的にダメージを与え、割れたなら一度遮蔽を取る。壁を補充し、リロードと回復。セルを巻き終わる頃には壁が立つ。相手のシールドが割れたら新しい射線位置に囮壁を立てる。相手のシールドが回復した時には壁が立っている。「一方的なダメージレースを作る」それが強化壁だ。

 武器のレンジは問わず強力な効果を発揮する。が、最も激烈な恩恵をもたらす武器がある。クレーバーである。

 増幅効果は倍率だ。クレーバーの胴当て基礎ダメージは145。そこに1.2倍を掛けると174、対象が小柄キャラであれば、183である。そう。青アーマーが一撃ダウンする。胴当てで。
 積極的に持とう、クレーバー。そして全てのライフラインとレイスを絶望のどん底に叩き落としてやれ。

 また、こちらはオススメしにくくはあるが、センチネルも面白いコンボを持っている。ディスラプター+増幅壁で胴当てで108。ヘッドショットが216ダメージ出せる、疑似クレーバーに変身だ。相手のヘルメット次第な点に注意はいるものの、ちまちま壁に単発ヘムロを撃っている棒立ち連中へ痛い目を見せてやることができる。

 全レジェンドに共通するスナイパーの弱点は、味方との連携に失敗しやすいところだ。必ずメインに近距離武器を持って(まあ武器については好みだからとやかく言わないが)、味方が前に出たらすぐに壁を回収、前に詰めよう。

 もちろん、スナイパー以外の武器種でもTTKが短くなるのだから、相性は非常に良い。極論、当たる武器なら何でも良いのである。被弾せずにダメージを与えることが目的なのだから。

 超至近距離戦における強化壁は難しい要素がある。少し後ろに予備の壁や別の遮蔽があるならいいが、壁の内側、ゼロ距離まで詰められるとどうしてもプレイヤーの地力に頼る事になる。それで勝てれば良いが、もし負けると敵に増幅壁を使われてしまう。それだけは絶対に避けなければならない。

 また、敵が突っ込んできたとしても、強化壁より前には決して出てはいけない。自ら不利に飛び込むのではなく、最低でも5分状況を維持すること。

 まぁ、そもそもの話、そんな至近距離に詰められるような位置に置く方が悪い。それはランパートの適正距離ではないのだ。「相手が詰めるまでに大きなダメージを与える」事が可能な距離を固めよう。
 ランパートは文字通り、最後の防衛線なのである。

  ヘイト管理
 使って初めて知ったが、この戦術アビリティ、尋常じゃなくヘイトが高い。

 クリプトのドローンレベルの目立ち方でありながら、判定デカい・移動もしないのである。しかも光るし。そりゃあ皆んなで狙ってくる。立てた瞬間トリプルテイクの銃口が3方向から向けられるのが日常だ。酷い時はグレネードが5,6個雨あられとばかりに降ってくる。

 まぁ、トリテはしゃがめば防げる。防ぎ漏れている射線がある場合は仕切り直し。グレ? 下がれば当たることはない。

 そうなった時にポジ確保が活きてくる。容易に手を出せない強ポジにいれば、漁夫同士でぶつかってくれる。弱ポジにいたら死ぬ。サヨナラ。

 ちなみに、屋内でガチガチに固めてしまうと、グレ連打で詰む場合がある。味方にワットソンでもいない限り、導線を最低一箇所は確保したい。

 この圧倒的ヘイトは中々に利用できる。

 移動時、撤退時にレイス・パスファがいる前提だが、壁を置いて長物をベチベチと撃っている間は間違いなく味方は撃たれない。みんなの視線は釘づけだ。自分が遮蔽に隠れても壁を撃ち続けるようになったらこちらのもの。コッソリ離脱しよう。175という耐久値は、勝つには至らなくとも負けないために充分な時間を作ってくれる。

 また後述するが、シーラと組み合わせるとさらに効力が発揮される。

 あまり心配するほどの事例ではないが、稀に基礎部まで丁寧に叩き壊そうとかいう輩もいる。平地で他に遮蔽がない場合によく見られるため、基本的にそのような不利状況を作らないことが前提となる。一応、冷静に壁を追加する、もしくは天然の遮蔽へ移動で対処可能(両方でも効果的)。

  撤去
 なぜ撤去しなければならないか。絶対に敵に使われてはいけないからだ。クドいかもしれないが、これはランパートを使う上での鉄の掟だと考えている。自分のせいでパーティーを敗北させるなんてのは断じてあってはならない失敗だ。

 基本的に、撤去が最も早いのは設置者自身だ。不要になったタイミングで回収しよう。増幅部が割れているものは無視していい。もし回収できなければ、移動後に増幅部を射撃して破壊しておくこと。

 撤去タイミングは非常に難しい。一言で言ってしまうと「前に詰める時」なのだが、撤去に意識を割きすぎると出遅れてしまう。早すぎても逆に詰められるきっかけになりうる。

・手近な距離で複数展開する
・展開位置から離れすぎない
・天然の遮蔽を付近に用意する
 ……などを意識するとよい。

 ちなみに、撤去するのは詰める方向に向いているものだけでよい。自分たちの脅威になりうるものだけを撤去する。

 また、耐久値の減っていない壁を回収すると、クールタイム無しで再利用できる。周囲状況を把握して、スマートに再設営したい。

  天敵
 第一に設置の際、天敵が存在する。テルミットグレネードである。見た目ギリギリを狙うとまず間違いなく破壊される。また、見た目以上に範囲が広く、テルミットが燃えている間は設置しないのが無難だろう。それでも設置する場合は炎エフェクトから2mは距離を離したい。

 続いて、ジブ・バンガの爆撃。屋外で食らうと退くしか無い。無傷の壁をできるだけ回収して迅速に移動するのがランパートにできる対策だろう。ジブのドームやワットソンのパイロンでも対抗できるが、野良では期待できない。友達を作ろう。

 まだまだある。クリプトのEMPリブート。展開中の壁は木っ端微塵になるし、展開済みのものは増幅部が砕ける。ついでにシーラも破壊されるが、それはどうでもいい。ドローンを頑張って撃とう。また、食らう前提で壁回収も有効となるが、遮蔽意識を忘れないこと。

 ホライゾン。マジできつい。屋外で絶対に対面したくない相手だ。アビリティで壁を無視した攻防が始まる。一生懸命しゃがんで遮蔽をとっても、ウルトで引きずり出される。屋内だとしてもブラックホールが非常に厄介になる。ひとまず、ブラックホールはパーティ全体で破壊しよう。そんなに耐久は高くない。アビリティに対しては……壁に固執しないことが有効策だろうか……。

4. 立ち回り:シーラ

 音の出る棺桶。

 本当に使い道に困っている。絶望の展開時間、悲惨なスピンナップ、劣悪な集弾率、そして致命的なことに、移動不可。

 ……一応、得られたものがないわけではないので共有する。

  前提条件
 このウルト、ダウン取れません。

 集弾率があまりにもお粗末。連射しているとまともになってくるが、その頃には敵は遮蔽の裏だ。ワンマガ盛大に打ち切って50ダメージ程度、100取れたら相当なものと思っていい。カービン撃ったほうがマシだ。

 そもそもマズルファイアが酷く、敵が殆ど見えない。音も酷い。背後の敵の足音どころか、味方の報告すら聞こえない。VCもかき消される。

 背後を取られることが絶対に無いという保証があったとしても普通に正面にいるスナイパーと撃ち負ける。有利を不利にしかねない、絶望の棺桶だ。

 それでも撃つ際には、最低でも正面に一枚、できれば横もしくは背後にも壁を設置して、被弾を少しでも抑えたい……が、この状態のシーラはヘイトがトリテ・チャーラマンの比ではない。見える範囲すべての敵がシーラを見ている。死を覚悟して、被弾しそうになったら……いや、5,60発ほど撃ったら一度降りて周囲状況を見たほうがいい。

 このウルトはマジモンの”ネタ”だ。

  4枚目の壁
 増幅バリケードと同様、設置の瞬間から物理判定がある。屋内籠城時に壁がクールダウン中で足りない場合があるので、そういったときに臨時の扉封鎖要員として活用できる。

 ただし、時間稼ぎとしての面が強い。他の防衛手段と比較すると最弱の部類だ。扉の様子・相手の状況をしっかりと把握し、有利な読み合いに持ち込むことが大切となる。

 封鎖したと思って安心していたら普通に蹴破られて突入されるのが日常だし、増幅壁と違ってグレで扉破壊されるとそのまま素通りされてしまう。逆境を覆せるかは、稼いだ時間をどう活かすかにかかっている。

  扉デストロイヤー
 シーラの弾が一発でも命中すると、グレネードで破壊可能な扉は一瞬で吹き飛ぶ。文字通り一撃だ。

 終盤戦、建物同士のにらみ合いをしている盤面。扉を塞いで銃口をはみ出させているプレイヤーは多く見られる。屈伸してたりする。回復するために塞いでいるパターンもある。そこにシーラをポンと(もちろん他からの射線を警戒する必要はある)設置して、100発ほど掃射すると、まあ相手は手痛い思いをする。運が良ければダウンも取れるかもしれない。うん。

 正直、集弾率の悪さのせいでダウンを取ることは期待できない。扉を破壊して、相手の籠城を瓦解させるのが目的となる。暇なときに、見える範囲の扉を一掃してやろう。

  撤去
 増幅バリケードと同様に絶対に敵に使われてはならない。

 パーティの移動先に対して驚異となりうる場合は絶対に撤去してから移動しよう。逆方向に移動するなら無視していい。

 また、残弾数が50程度かそれ以下の場合もほぼ無視していい。リロードにかかる時間が、強化されているランパートでさえゴミだからだ。ワンマガ打ち切ったらそのまま廃棄するぐらいの考えで問題ない。

 一応、殴りでも破壊可能。野良の味方が楽しくなってしまって降りてくれないときは叩き壊せ。

5. まとめ

 最終的なインファイトに至るその前の過程において、確実にHP差・物資差のアドバンテージを作るのがランパートの仕事となる。陣地づくりという概念では他の防衛レジェンドたちに軍配が上がるが、撃ち合いにダイレクトな影響を及ぼせる点がランパートの魅力と言えよう。

 私自身、まだまだ練習中の身にすぎない。今回記載した以外にも、使えるテクニック・立ち回りがあればぜひコメントを残していってほしい。いやまあ、使えなくてもいいから、このレジェンドを開拓していきたい同士はぜひコメントしてほしい。増幅壁でしか登れない場所とかあんのかなあ。

 最後に、ここまで読んでいただけたことに感謝を。そして、皆様に良きゲームライフが在らんことを。

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