桜色纏う君に。

https://note.com/suke_note_/n/n4d6f764b1644

この世に絶対は無いけれど、また姿を見れるコトは無いに等しいのだろう。


1年半前に書いたnoteの最後にこう綴った。その時はもう人前に出てくる事はもうないなと感じられたし、この記事をもって、思い出と一緒に生きていくという気持ちで最後の更新をした記憶がある。

しかし、本当にこの世には絶対などなかったととあるツイートで思い知らされることとなる。




なんとなく見てたインスタでセレッソサポになってたのは知ってたけど!!!
まさかセレッソガールになるとは思わなかった。まさに晴天の霹靂である。

そこでフットワーク軽く会いに行くことを考えるのがヲタク…であるべきなのだろうけど、自分にはJ2で奮闘する愛するクラブがあった。ベガルタ仙台というのですが。
セレッソにはかつてベガルタに在籍した奥埜博亮選手や山田寛人選手もいるし、今年に関しては来年も黄金を纏う中島元彦選手がベガルタにレンタルで在籍している。個人的には思い入れがない訳ではないチームだ。

だが、まずJ1に上がってから対戦相手として、黄金のユニを纏って対峙する方がかっこ良いというか、自分の性に合う気がした(なお2023シーズンに命さんがセレッソガールになる保証はない模様)
なので、こういうツイートを残して再会の模様を宮城から楽しみにすることにした。


だがしかし、ブーメランはすぐ戻ってきた。
とあるみこっ党の命さんに対するJリーグへの歓迎を形として表現したいと模索をしていた。そのツイートを見た時に、自分のできることを形にして持って言ってもらおうと考え、行動した。

ゲーフラ。
かつて作ったのは10年前。記憶を掌りながら彼女のゲーフラを作る。
選手のゲーフラを作ることは容易に想像できるけど、いろんな経緯が巡り巡ってセレッソガールズになった推しにゲーフラを作り、掲げてもらうという事実を考えた時、面白いことが出来るなと心を躍らせた。

ゲーフラの作成には上記のサイトを参考にした。
図らずもセレッソ!とてもわかりやすいので困った時はこちらを見る方がいいかもしれない。
まず、ゲーフラのサイズを決めて、縫い合わせる作業。
昔は手縫いでなんとかしていたが、今回はハンドミシンを購入した。
最初は少し手間取ったし、正直曲がったりした所もあったがかなりの時短に成功。
実際ゲーフラに挿す棒が入ればOKなところがあるので、ハンドミシンはかなりオススメする。

次はデザイン。
白地の生地に写すための画像をモノクロ2色化しなくてはいけない。
デザインするならユニフォームとかセレッソが関わる画像をデザインとしたいと探し回った。

そうしてインスタに上がっていた画像をゲーフラサイズに調節をし、モノクロ化すると…

このような画像にデザインできた。
そのデザインした画像をコンビニのネットプリントでゲーフラサイズに合わせた拡大コピーをして、転写の作業に入っていく。

転写にはチャコペーパーよりはカーボンペーパーの方がおすすめ。
チャコよりもカーボンの方が上記のようにはっきりとした線が出るので、塗装する時に分かりやすいかなと個人的には思った次第。
ただしカーボンだとあまり消えないというデメリットもあるので、不安な時はチャコでもいいのかなとも。

そして塗装。
基本的にマゼンダのアクリル絵の具をベースに、エンブレムの中心はピンクのマーカーで塗りました。
これが本当に細かい作業で骨が折れる。上記の画像の時点で約1時間。
しんどい作業ではあったがここがゲーフラ作業の最大の肝だし、見栄えに直結する。
なぞっているだけだからそんなことはないが、本人に似たモノが出来るのか?という不安に陥ったり、滲みが出たり、ミスをかまし慌てて白の絵の具で修正したり、そして本人が目の当たりにして喜ぶ顔を想像して塗装すること約6時間。

ついに完成!
改めて見ると後半はすごくミスが多いなとは思うけれどもw
それでもできた時は鳥肌が立ったし、いいものが出来上がったなと改めて実感することができた。

乾燥後、棒を挿し入れ眺めて見る。
壮観である。自分が見せる訳ではないけれど、本人に見せたときに喜んでもらえるものに仕上がったと確信の持てる‘’魂‘’を込めた一作になった。
そして、時折顔を覗かせる自分自身の創作意欲の高さに少し呆れながらも自画自賛したくなるのだった。
そして託す時に言伝を頼んだ。「来年、J1で会おう」と。

当日。
このゲーフラを見せた時、命ちゃんはめっっっっっっっっちゃ喜んでくれたみたいで、スタッフさんや他のガールズさんも驚き、しまいにはツーショット撮影も行なわれたようだ。
ということはゲーフラも命ちゃんのセレッソガールズの思い出の一部にもなったということだし、周りに驚きと衝撃を与えられたということなので仕掛けた当人としてはこれ以上気持ちのいいことはないなと当日のTwitterのTLはにやけながら見ていたし、後日その様子を見た時は1人で満面の笑みを浮かべていた。いわゆる快感である。

そして約束の「来年、J1で会おう」という件だが…最終的には7位に終わり、プレーオフにも上がれずに約束は守れなかった。それを差し引いてもとても悔しいシーズンだった。
だが、しかしセレッソからレンタル加入した中島元彦選手はサポーター選出のシーズンMVPに選ばれて、ベガルタ仙台の中心となる活躍をした。


プレーオフを逃した後、元彦選手のチャントが送られた。
それは今年1年の彼の働きに対する賛辞の表れでもあるし、来年も一緒に仙台で…という気持ちでもある。私も現地でいっぱいの拍手を送った。

だからとは言わないし、ゲーフラの引き換えにすらならない話だけど、来年も黄金を纏わせてくれないかなと懇願にも似た気持ちを抱きつつ、桜色纏う彼女のことを思いながら秋田から重い足取りで帰ったのであった。

命ちゃん。ようこそJリーグの世界に!



松岡

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