無知は罪?デザイナーの情報インプット術
ちゅうさんです。新米とは言えないくらいに年をとりました。
もうすぐ21年の新卒の皆さんが入ってきます。きっと新しく始まる社会人生活にワクワクすることでしょう。素晴らしい。
はい。そんなわけないんですよ。ビビるくらい知らない言葉や知らないことだらけで、精神が圧縮されていきます。
そんなときに新しい情報をどうインプットすればいいのか。新卒のデザイナー(もちろんそれ以外の職種の人も)の参考になれば幸いです。
1.無知の知。「知らないものは知らない」と開き直る
まずは心構え。「自分は何も知らない」そして「それを自覚している」ことが大事です。
知った気でいること、わかった気でいることはやめましょう。ちょっとした認識の違いが後々大きく影響します。
先輩「これわかるよね?」
あなた「はい、わかります。」(多分こういうことだよな…)
~1週間後~
あなた「できました!」
先輩「え…全然違うけど。これってこういう意味だったんだけど、わかるって言ったよね?」
あなた「😇」
知らないことは格好悪くありません。堂々と「わからない!」と言いましょう。
2.とりあえずネットでざっくり調べてみる
わからない言葉や、わからないことはまずはネットで調べてみましょう。
某CMのように「コアコンピタンス」とググったところで笑われることはありません。俺も使ったことないわ。
まずは調べてみて、広告を除く上から幾つかのサイトを覗いてみましょう。検索結果にWikipediaが出てきたら、まずそれを見て大まかな概要を知るといいでしょう。
ちなみにコアコンピタンスでGoogle検索をかけるとこんな感じ。
また聞いたことのある企業やサイトが出てくれば、そこの情報も見るといいでしょう。信頼できる情報かどうかは、聞いたことのあるサイトや会社のサイトであるかどうかくらいでいいと思います。
3.知っていそうな人に聞いてみる
次は人に聞いてみましょう。
ネットの情報だと知らない言葉を知らない言葉で説明していたりするので、わからないループに陥ることがあります。
会話なら、さらにわからないことがあっても補足できますし、何度も聞き返して確認もできます。
先輩「これわかるよね?」
あなた「わかりません!」
先輩「え…、まぁしゃーない。これってこういう意味で、こういうことなのよ。こっちはわかる?」
あなた「わかりません!教えて下さい!あとやっぱこれわからないです!」
もちろんネットでスッキリ完結すれば良いですし、先に人に聞いてしっくりこなければ、後からネットで調べてもいいでしょう。
4.本を読んで体系的に知識をつける
ここまででわかれば仕事としてはOKでしょう。ですが本を読むことで深く、体系的に知ることができます。
本を読むことは「知識を深く得ることができる」だけでなく、本を通して別の世界や著者/専門家の目線を「疑似体験」できることが良いです。
私はこんなことがありましたです。
「デザインではアクセシビリティを意識して!」と言われたら、まずアクセシビリティと調べるでしょう。検索で大枠はわかりますし、人に聞いても「様々な人に使いやすいようにカラーやボタンを設計する」とい感じの答えが返ってくると思います。
ですが「デザインではアクセシビリティを意識して!」と言った人が求めているのは専門家の目線。
専門家の目線を得るにはどうしたらいいでしょう?
検索して評価の高かった、「デザイニングWebアクセシビリティ」という本を買って知識をつけて、アクセシビリティを意識した設計をしました。
本を読むことで「アクセシビリティの専門家」の思考や目線を疑似体験することができました。
もちろん本を読むだけでは身につきませんし、専門家にもなれません。行動に移していくことで、知識が実経験として血肉になっていきます。
5.視覚化してまとめてみる
ここまでネット・人・本を通して情報を調べ、疑似体験してきました。
ここからは得た情報を思考して、アウトプットしていくフェーズです。ひたすらインプットしてきた大量の情報をあなたの中で咀嚼して、まとめてみましょう。
私の例を出してみます。
私はとある案件で「相続」の知識をつけるためにいろいろ調べました。なんとなく知っていたけど、まぁ知れば知るほどわかりにくい。
それを自分が理解しやすいよう、なおかつわかりやすいように。そして同じプロジェクトの人も知ることができるように、相続の基本の「き」という形で視覚化しました。
視覚化することは自分のためだけではありません。あなたが得た知識や経験を誰かに伝えることを意識しましょう。
最後に
これから社会人になると知らないこと、初めて聞くことが大量に出てくるでしょう。
「無知は罪」ではありません。知ったかぶる「無知の無知」のほうがよっぽど良くないと思います。
ですが無知のままでいることも良くないです。
知らないことを理解して、知識をつける。それを咀嚼して経験していくことで英知になるのです。
皆さんも情報をインプットしていきましょう!
(タイトルの伏線回収になったかな?)
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