柿の木

あんなにたくさん実っていたのに
取ってもいいですか?の一言が言えず
また来年聞いてみようと眺めていた

ある日その木はばっさりと
居なくなっていた

あのとき私の一言があったら救えたのだろうか

忙しいから干し柿できなかった
たくさんつくって喜んでいたら違ったかな
生きててほしかったのに
伝えることすらできないまま
あの美しい木は もうどこにも居ない

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