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Darwin『ビーグル号航海記』を読む(33) page177-179 第14章 終わり


2019-12-15 22:05:05
SUJIです。こんばんは。
カリフォルニアは夜9時半です。

ドクター(夫、アメリカ人)は1989年10月のカリフォルニアの地震のことを

思い出して悲しくなっています。

そのころ、ドクターはまだサンフランシスコ州立大学で働いてました。

そして、同時にサンフランシスコ大学の博士課程をこなす毎日。

その上、ラジオ局を2,3かけもち。

いきなり地震が来て、サンフランシスコは真っ暗になったそうです。

もちろん、全部休みで、ドクターは家のそばの通りで、

みんなと話しながら時間を過ごしたそうです。

ベイブリッジは一部倒壊し、市内もかなりの被害。

そして、地震後、2日に渡り、大きな余震。

サンフランシスコは被害が一番大きかった。

だからドクターはもっと南の大学で働きたくなったのかもね。

サンフランシスコは、海のすぐそこにある街ですし、近くは、

埋め立て地もあるので、基本、危ないです。

まあしかし1989年は30年も前なので、気候変動の話も

そんなに盛んではなく、それより、天安門事件やベルリンの壁問題

の方が私には強い印象で、はっきり言って、サンフランシスコの

地震のことは、まわりで話題にもならなかったように思います。

1989年ってすごい年だったんですね。

それでもそのときのマグニチュードは6.9

東日本大震災が9.0

1960年のバルデイビアの大地震が9.5で記録上、世界最大だそうです。

バルデイビアは地震が多いし、大きな地震に何度も見舞われているんですね。

ダーウインがそういうときに居合わせたこと自体、

そして、無事に帰ってきたこと自体、奇跡としかいいようがないですよね。

神様がダーウインを選んだとしか思えない。

とみんなが思っても不思議じゃないですね。


種の起源を読んでいるときより、ビーグル号の航海記の方が

より生き生きとダーウインが何を考えていたのかを伝えてます。

それは驚くほど、詳細に、南米のことがありありと目に浮かびます。

ダーウインが血が怖いので、医者の家系であるにもかかわらず、

医者になることを断念し、学生の頃は、むしろ、そんなにさえている感じはありません。

でも、このビーグル号で、20代の半ば、5年を過ごしたことは、

彼の一生を決めました。人類の歴史も塗り替えることになった。

20代の半ばというのは星の応援もあるし、誰にとっても、大事なときですけど、

ダーウインくらい激動な20代も珍しいですよね。

そして、ちゃんと地震の時でも異国で記録したり、しているわけですから。

いくら軍隊と一緒に行ったといっても、

生半可な覚悟ではこんな記録は残せないと思います。

ドクターもこの旅行は、今でいう、人類が月に旅行しているようなものだと

いってます。

ちゃんと帰って来られただけでもすごいのに、

帰国後、半生をかけて、自分の見聞の検証をした。

こんな若者になら、ウエッジウッドだって、娘を嫁に出したいと思ったのかしら。

すごいですよね。歴史の証人ですから。


Have a wonderful moment in your life!

感謝を込めて

SUJI ATHERTON

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!