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天理教の元の理についての一考察その①

 この度養徳社から「生命の進化 令和編」という本が出版された。この本にちょっと書かれていることではあるが、自分なりの元の理についての考察をこの機会にまとめてみたいと思う。

ーそこで、どろ海中を見澄みすまされると、沢山のどぢよドジョウの中に、うを魚とみ巳とが混つている。夫婦の雛型ひながたにしようと、先まずこれを引き寄せ、その一ひとすじ心ごころなるを見澄みすました上、最初に産みおろす子数こかずの年限ねんげんが経つたなら、宿やどし込みのいんねん・・・・ある元のやしきに連れ帰り、神として拝はいをさせようと約束し、承知をさせて貰い受けられた。

続いて、乾いぬいの方からしやちシャチを、巽たつみの方からかめ亀を呼び寄せ、これ又、承知をさせて貰い受け、食べてその心味こころあじわいを試し、その性しょうを見定めて、これ等を男一おとこいちの道具、及び、骨つっぱりの道具、又、女一おんないちの道具、及び、皮つなぎの道具とし、夫々それぞれをうを魚とみ巳とに仕込み、男、女の雛型ひながたと定められた。いざなぎのみこと いざなみのみこと とは、この男雛型おとこひながた・種たね、女雛型おんなひながた・苗代なわしろの理りに授けられた神名かみなであり、月よみのみこと くにさづちのみこと とは、夫々それぞれ、この道具の理に授けられた神名である。

 更に、東の方からうなぎを、坤ひつじさるの方からかれいを、西の方からくろぐつなを、艮うしとらの方からふぐを、次々と引き寄せ、これにもまた、承知をさせて貰い受け、食べてその心味こころあじわいを試された。そして夫々それぞれ、飲み食い出入り、息吹き分け、引き出し、切る道具と定め、その理に、くもよみのみこと かしこねのみこと をふとのべのみこと たいしよく天のみこと との神名を授けられた。ー

ここの部分について触れてみたい。

 元の理の基本となるのは男性の雛形となった「うお」と女性の雛形となった「み」の存在である。私はこの「うお」が「細胞核」の元となったもので「み」が「ミトコンドリア」の元となったものではないかと思う。
 まず、うおとみとを親神様が引き受けられる。そして、それぞれに、しゃち(男一の道具及び骨つっぱりとかめ(女一の道具及び皮つなぎ)をしこまれる。
 細胞核のもととなった生物に、骨つっぱりの守護を与えられたのは、細胞に多くの水やその他の器官を含むために、細胞の骨格が必要だったため。
 そして、ミトコンドリアの元となった生物に皮つなぎの守護を与えられたのは、エネルギー(ぬくみ)を生成するダイナモの機能には多重の膜構造が必要だったためと考えられる。
 細胞核の元となった生物としゃちの機能(骨つっぱり)を持った生物【つきよみのみこと】が共生してそして、【いざなぎのみこと】名付けられた。
 同じく、ミトコンドリア元となった生物とかめの機能(皮つなぎ)を持った生物【くにさづちのみこと】が共生して、【いざなみのみこと】と名付けられた。
 そして、それぞれが共生して真核生物の元となる生物になったと考えられる。
 そして、つぎに、うなぎ(飲み食い出入り)の機能を持った生物【くもよみのみこと】との共生が行われる。この生物はものを食べる機能を持っているため、このあとに呼び出される生物はすべて捕食して共生するようになったと考えられる。
 次はかれい(息吹き分け)である。これはおそらく、好気呼吸をする生物【かしこねのみこと】であったとかんがえられ、この生物を取り込んだことにより、真核生物は酸素を取り込んで、二酸化炭素を吐き出すようになったのであろう。
 次はくろぐつな(引き出し)である。この生物は、おそらく、配偶子を生成する生物【をふとのべのみこと】であったのであろう。自分の遺伝情報を次の世代に渡す機能を持った生物を取り込んだため、真核生物は自分の子孫を残すことができるようになったと考えられる。
 最後に、ふぐ(切る)である。こうして、最後に死ぬ機能を持った生物【たいしょくてんのみこと】を捕食してアポトーシスの機能手に入れ真核生物が誕生したと考えられる。
 真核生物誕生に関する記述はおそらくここまでで、ここから次の記述までは長い年月をかけておられると思われる。次からおそらく有性生殖について書かれている。

 

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