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イキる営業社員について

先日、職場の別部門の営業がなんらかのトラブルあったようで、若い営業が一日中社内の関係各署相手に電話でイキり散らしてた。

僕個人には全然関係ないけど、そういうのって同じ場所にいるだけで気分悪くなるし、こっちの仕事のパフォーマンスまで悪くなるから勘弁してほしい。

こういう時、自分ごとに置き換えて考えて、「自分は過去にこんな言い方したことあったっけ」なんてことを考える。

正論マンは仕事が出来ても場を乱す

今回の若手営業に限らず、ここ最近職場環境が変わったこともあって、イキる社会人を立て続けに何人か見てきた。はたから話を聞いてる感じだと、この手のイキり散らす人はいわゆる「デキる」人で、「デキない」おじさん社員に対して荒ぶってることが多い。

言ってることはなんとなくあってるっぽい気がするけど、伝え方が絶望的にダメだなってのが率直な印象。「デキない」おじさんにだって恥もプライドもあるんだから、いかにも「デキる」風で見た目も悪くない若造から人前で正論まくしたてられたら、そりゃ意固地になるって。

よく言われるけど、正論マンとか論破マンとかって呼ばれるような人はその辺が分からないんだろうなぁ。

おまけにそういう輩って後輩に対しても自分と同じような振る舞いをするよう教育しがち。後輩側が人格者だったら良いけど、そうじゃない場合はイキって場を支配してる(ように見える)先輩の姿を見て憧れちゃったりするんだよね。

そうなるともう手に負えない。。。

必要なのは論破でなく寄り添うこと

同じような話でよく聞くのが客先で問題が発生した場合の部門間不和。こういうとき旗振り役は営業になることが多いけど、旗振り役にもっとも必要なことって、他部門の人や理屈に寄り添うことだと僕は思ってる。

もちろん最終的にはトラブルの大元を解決しなきゃいけないから、他部門の人に解決に向けたなんらかのアクションをしてもらうことは必要。

でも、そんなこと他部門側の人だって、言われなくたってわかってるのよ。だって目の前で案件が炎上してるんだから。目の前でリアル火事起きてて火消ししない人いないでしょ?

ただ、リアル火事と違って案件の炎上は生死に直結しないことが多いから、「事態を解決する(いろんな意味での)エネルギー」と部門や本人なりの理屈と天秤にかけて、素直に「はい、やります」と言えないだけっていうケースがほとんど。

だから、そういう時こそ寄り添ってあげるといい。寄り添ってあげながら、うまく「事態を解決するための言い訳」を作ってあげると人は勝手に動く。

「(自分の)上司から指示されたから」「この後に数億円の案件が控えてるから」「対応しないとコンプラ違反で訴訟の可能性があるから」状況によって理由づけのパターンは様々だけど、一つ明確なのは「客が困ってるから」じゃないってこと。

「客が困ってるから」なんとかしなきゃいけないってのは営業だけにしか通用しない理屈で、営業以外の部門は「客が困ってる」のは前提として、さらにもう一個ハードルを超えないと動けないんだよね。正論マンや論破マンの営業は、この点を圧倒的に理解できてない。

だからとにかくイキり散らして、最終的には強引なトップダウンで言うことを聞かせるような調整しかしない。そんなことばっかしてたら、そりゃ嫌われるって(笑)


仕事の話は久しぶりだけど、イキる営業社員たちを見てふとそんなこと考えたので、少し書いてみた。

まぁ営業って狭い営業職種内でしか異動しないか、戦力外で内勤に回されるくらいしかなくて、他部門、特に現場系の理屈を身を持って経験する機会が少ないから、その点は可哀想と言えば可哀想なんだけどね。

いずれにしろ周りに気取られるほどイキり散らすのはよくないね。本人かっこいいつもりでも、周りは「うるせーな」くらいにしか思ってないから。。。

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